「日本は上位進出できる実力を示した」W杯開催国の米メディアがオランダと引き分けた森保ジャパンを大絶賛…「監督は今後、攻守のバランスを模索する必要があるかもしれない」の苦言も
また米FOXスポーツもアナリストのルイス・ミゲル・エチェガライ記者が、この試合を「非常に高い技術を持ち、テンポの速いプレーを志向する2人のチェス名人同士の対局のようでもあった」と評した。
ただ前半が0-0だったため、「試合が本格的に動き出すまでには時間を要した」とし、その理由を「日本の超カウンターアタック重視かつ守備的な戦術、そしてオランダがその守備を打ち破れなかったことにより受け身のペースで進んだからだ」と説明した。
同記者は、ハーフタイムの両チームの指示が「まったく同じだったことは明らかだった」とし、「それは『より速いテンポでプレーし、リスクを取れ』というものだ」と解説した。
同記者はクーマン監督がサマーフィルのゴールで2-1と勝ち越した後の後半25分に3人の選手交代をし、後半39分にはキーマンだったガクポまで下げるなどした采配をこう批判した。
「かつてディフェンダーだったオランダの指揮官は逃げ切り体制を選択した。しかし、その時点でまだ26分も残っており、それはオランダにとって重大な判断ミスだった。日本は再び同点を狙って攻勢を強めたからだ」
後半43分に日本はコーナーキックに小川航基がヘッドを合わせ、鎌田が頭でワンタッチして角度を変えて、同点ゴールを決めた。
同記者は「これはヨーロッパサッカー連盟(UEFA)所属チームにとって教訓となるだろう。彼らは今最大の守備とは攻め続けることだと理解したはずだ」と皮肉を込めて付け加えた。
また同記者が注目した日本の戦術があった。
「日本のサイドバックが敵陣深くへ侵入する際に見せたオーバーラップ戦術はオランダにとって問題となった。日本のウイングバックはカウンター時になるとウインガーの役割を果たし、できるだけ早くクロスを供給しようとする。そして本来のウインガーたちは内側へ絞り込み、オランダのペナルティーエリア内に人数を集中させて圧力をかける」
サイドのオーバーラップ戦術だ。
さらに「興味深いのは、日本のサイドアタッカーが全員インバーテッドタイプであることだ」と続けた。
「つまり左ウイングは右足利き、右ウイングは左足利きで、どちらも内側へ切り込むことを好む。中村敬斗のゴールも、その特徴がよく表れたものだった。両チームとも非常に激しく戦い抜いた試合であり、この日は何よりもディフェンダーたちが主役だった」
同記者は「最終的に、私が長い間絶賛し続けてきた素晴らしい日本代表はオランダから勝ち点1をもぎ取った。一方のオランダは、大会史上初めてワールドカップ初戦で勝利を逃した」とも記している。

