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7.20両国でWBA世界バンタム級王座決定戦に挑む比嘉大吾が公開練習(写真・山口裕朗)
7.20両国でWBA世界バンタム級王座決定戦に挑む比嘉大吾が公開練習(写真・山口裕朗)

「やる前から負ける話をする人がどこにいるんですか?」4戦連続世界戦でWBA王座に挑む比嘉大吾が変わった…”井岡イズム”感化と「12回耐え抜いてのフルスイングKO」覚悟

 これまでは綿密な計画を立てた野木トレーナーが一方的に指示するスタイルだったが、今回からは、毎日、比嘉とコミュニケ―ションを取り、本人の意向を聞きながらトレーニングを行うスタイルに変更した。ここまでのスパーリングは80ラウンド。ハードが売りだった練習量も抑えた。その思考の変化に影響を与えたのは、元4階級制覇王者、井岡一翔の存在だという。
「一翔(井岡)が緻密に組み立てて、なおかつ、決めた1日を過ごせないことを嫌う。そこに感化された。今日決めたことを必ずやると」
 比嘉も「井岡さんの何かのインタビューで見たんです。本当に凄い人。恐れ多くて、全然、その域には届かないですけね」と説明した。
 増田は、比嘉の28戦のキャリアの中で過去一のハードパンチャーだ。
「1個のミスで流れも変わるし終わる可能性もある。お互いパンチがあるんで、KOになる試合」
 前日に公開練習を行った増田は「「真剣(日本刀)で向かってくる相手にライフルを打ち込む展開にしたい」との勝利イメージを口にした。
 ライフルにどう立ち向かうのか。
「引き金を引く前に鎌でクビを掻っ切る」とでも言えばよかったが「とりあえず、銃が当たらないように。防弾チョッキでも切れればいいんだけど」と答えた。
 増田の唯一の黒星は、4年前の「井上尚弥4団体統一記念バンタム級トーナメント」で、当時日本王者の堤聖也に判定負けした試合だ。比嘉が挑むWBA王座の休養王者が堤で、比嘉とは2度対戦しているが親友でもある。
 内々で世界戦が決まり、食事を共にした際、「休養(王者)ありがとうございます。あなたのおかげで稼げてます」と冗談を交わしたが「パンチがある」「パンチを気を付けた方がいい」と聞かされただけで、特別なアドバイスは受けなかった。
「あいつは要はサウスポーで増田君とやってるんであまり勉強にならない」
 スイッチャーの堤は、サウスポーで左ストレートが武器の増田にサウスポースタイルで臨み攻略した。
 比嘉は、「僕はサウスポーもスイッチもない」と明かしたが、視察した大和心トレーナーも、そこが気になるようにで、比嘉に直接、「サウスポーになんないで。スイッチやらないでよ」と冗談半分で念を押していた。
「やっぱり自分から仕掛けることと、相手の嫌がることをすることですね。12ラウンド耐えれば何かが起きるんじゃないかなと」
 比嘉は12ラウンドの戦いも想定している。
 強打者同士の戦いが互いに警戒感が強く終わってみれば判定というケースも少なくない。
「離れるか、くっつくか。中間にいるとライフルが読んでくる。1年のブランクで回復した脳みそに耐えてもらうしかない。試合になったら直観。12ラウンド動いて気付いたら(倒されて)天井を見てるか。歓声を浴びて立っているか。僕はがちゃがちゃいくタイプなんで(ポイントを確実にとるのは)難しい。フルスイングして流れでKO」
 ある程度の被弾は覚悟している。

 

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