「根拠のない非難は容認できない」FIFAコッリーナ審判委員長がエジプト抗議のアルゼンチン戦の疑惑判定で主審を支持……物議醸した取り消しゴールは「ファウルはファウルだ」
「ファウルはファウルです。そのファウルが『明白に見えるかどうか』は問題ではありません。主審がピッチ上で見逃した場合でもVARは介入することができます。VARはアティアがリマルティネスの足を明らかに踏んでいることを確認しました。そのため、その後に生まれたゴールは認められませんでした。もし同じプレーでアルゼンチンが得点していたとしても結果はまったく同じでした」
そしてゴールから遡ってファウルを取ったことについてもこう説明を加えた。
「ファウルがゴールからどれだけ離れた位置で起きたか、あるいはファウルから得点までどれだけ時間が経過したかについて明確な制限はありません」
エジプトが疑惑を訴えた場面は、後半アディショナルタイムの勝ち越しゴールを奪われる直前にもあった。攻撃を仕掛けたエジプトはペナルティエリア内で、エジプトの”英雄”モハメド・サラーとアルゼンチンのフリアン・アルバレスが、激しく競り合いサラーが倒された。サラーは「PKだ」と激しく抗議したが、ルテクシエ主審は笛を吹かずVARも介入しなかった。プレーが続き、アルゼンチンがカウンターで決勝点を奪った。ハッサン監督が猛抗議するも、イエローカードが示され、ハッサン監督は、FIFAの規約で人種差別があった場合に行うジェスチャーのXのサインを両手で作ったが、これも無視された。
コッリーナ氏は、こう説明した。
「守備側の選手が先にボールへ触れ、その後に通常のプレーの範囲内で接触したのであれば、反則にはなりません。今回の試合終盤でもその一例がありました。主審とVARは、エジプトのサラーと、アルゼンチンのアルバレスとの接触について、通常のプレーの範囲内の接触だったと判断しました」
ただアッサン監督がアピールした人種差別についての言及はしなかった。
コッリーナ氏は、「もちろん、いくつかの判定には常に主観的な要素が存在します」としたものの「今大会を通じて、この原則は適切に適用されていることに私たちは満足しています」という言葉でインタビューを締めくくった。
現役の審判時代に1998年から2003年まで国際サッカー歴史統計連盟の「世界最優秀主審」を6年連続で受賞しているコッリーナ氏の説明もエジプトにとっては納得にいくものではなかったのかもしれない。

