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ノルウエーのGKニーランのフィードが空中に張られたカメラ用のワイヤーに当たった?(写真:新華社/アフロ)
ノルウエーのGKニーランのフィードが空中に張られたカメラ用のワイヤーに当たった?(写真:新華社/アフロ)

「W杯史上最大級のスキャンダルだ」ノルウェー激怒…イングランド同点弾直前にボールがピッチ上空のカメラ用ワイヤーに「当たっていた」との疑惑…FIFA否定も当たっていたら得点無効?

 だが、前出の「NRK」によるとソルバッケン監督は納得していなかった。
「ボールは天井のワイヤーに当たった」
 試合後に、そうハッキリと断言した。
 同メディアは、FIFAの「ボールのセンサーにも何の反応も出なかった」との見解を伝えたが、「それならボールが空から真っすぐ落ちてくることはない」と、怒りを隠さなかった。
 さらに「あなた自身が見たのですか?」の質問に「そうだ」と答え、この件について「人為的なミスだ」と表現した。
 前半36分に先制ゴールを決めたアンドレアス・シェルデルップも「NRK」にこう話した。
「その場面をもう一度見直したわけではない。でも、もしボールがあそこのワイヤーやカメラに当たっていたのなら、それは大きなスキャンダルだ」
 さらに後半10分には、ノルウエーの勝ち越しゴールが取り消される疑惑の判定が起きた。コーナーキックからのゴール前の混戦でこぼれたボールにトルビョルン・ヘッゲムが左足を伸ばして蹴り込んで勝ち越しゴールを決めるも、イングランドのベリンガムとブカヨ・サカらが猛抗議。VARが介入して、フランス人審判のクレマン・トゥルパンは、このゴールを取り消した。
 コーナーキックが蹴られる前のゴール前の競り合いで、アーリング・ハーランドがアンダーソンの胸を押して倒したシーンがファウルと認められたのだ。
 実はこれは今大会から採用された新ルールだった。
 前大会までなら「ボールがインプレーではない状況ではファウルは存在しない」とされていた。しかし、今大会から「コーナーキック、フリーキック、ペナルティキックなど、ボールがまだインプレーになっていない状況で、攻撃側の選手がファウルを犯し、それが直接ゴールに影響した場合、主審はキックのやり直しを命じることができる」と、ルールが変わった。その新ルールが採用されたわけだ。
 ただこの判定には疑惑の声があり、元イングランド代表FWのウェイン・ルーニー氏は「イングランドは非常に幸運だった。あれはファウルではないと思う」と指摘している。
 前出の「NRK」によるとノルウェーの主将のマルティン・ウーデゴールは、試合後、数々の疑惑が残った審判の判定について不満を漏らした。
「審判の判定でも我々を助けてくれるようなものはあまりなかった。我々には何も与えられなかった。だから、こういう結果になる。少し運が相手に傾き、少し不運もあって、最後にはそれでは足りなかった。悔しい」
 それでも「この大会は素晴らしかった。まさに冒険だった。我々が経験したことは本当に偉大なものだ。自分たちを誇りに思っていい」と付け加えた。
 今大会で7ゴールをマークしていた“怪物”ハーランドは、イングランド戦でゴールを揺らすことはできなかった。後半は足をひきずり、延長前半3分に勝ち越し点を奪われたにもかかわらず、その後半からはベンチへ下がった。
「正直に言うと、少し空っぽな気持ちだ」 
 疑惑と共に怪物のW杯も終わりを告げた。

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