「どうだっていい!」イングランドに内紛?トゥヘル監督の「雑でミスが多く運が良かった」発言を2得点ベリンガムが「どれだけ大変かをわかっていない」と超不機嫌モードで“禁断の監督批判”
確かにイングランドはノルウェーに苦しめられた。
前半36分にノルウェーに先行され、同47分にベリンガムの同点ゴールで追いつくも、その起点となったボール奪取時にスイスのゴールキックがピッチの上空に設置された中継カメラ用のワイヤーに当たったとの疑惑が持ち上がった。FIFAは公式球に内蔵されたセンサーのデータを公開して否定するも、試合後ノルウェーのスターレ・ソルバッケン監督は「ボールは天井のワイヤーに当たった。人為的なミスだ」と認めず、さらに1-1で迎えた後半10分にはコーナーキックから勝ち越しゴールを揺らされるシーンが起きる。だが、VARが介入。ゴール前の混戦でハーランドがエリオット・アンダーソンの胸を押して倒したことがファウルと認められてゴールは取り消しとなった。この判定にも元イングランド代表のウエイン・ルーニー氏から「ハーランドのプレーはファウルではない」との疑念の声が起きるほどだった。
だが、ベリンガムからすれば、その苦しい戦いを勝ち切ったのだから、監督に批判されることは我慢できなかったのかもしれない。
前出の「ザ・サン」によると「ベリンガムとトゥヘル監督は、これまでも度々衝突してきた」という。
昨年6月にホームで開催された親善試合でイングランドはセネガルに1-3で敗れたが、その試合後にトゥヘル監督は、ベリンガムを「ピッチ上の振る舞いに嫌悪感を覚える」と批判して物議を醸していた。トゥヘル監督は、その後、「何も意図はなかった。もっと言葉を選ぶべきだった」と謝罪したものの、昨年10月には、トゥヘル監督は、ベリンガムを代表メンバーから外した。
そのため「この精神的支柱ともいえる選手をW杯の代表メンバーに選ぶかどうかを巡って不透明な状況が生じていた」という。その経緯があってのベリンガムの監督批判だけに、今後、尾を引く可能性も否定できない。
ただ、トゥヘル監督は、その後、選手たちとの間に「何の溝もない」と強調して自らの選手への批判コメントを修正、フォローした。
「私は彼らが見せた奮闘ぶり、そして苦しい状況を乗り越えたことに感銘を受けている。その点についてはどれだけ称賛してもし足りない。しかし、私は同時にサッカーの監督でもある。私たちはもっと良いサッカーができる。私たちはベスト4へ進む方法を見つけた。それがもちろん最も重要なことだ。しかし分析する立場の私は、やはりもっと良いプレーをしなければならないと考えている。これは問題ではないし、私と選手たちの間に何の隔たりもない。1%たりともない。私は心から彼らと共にあり、選手たちを心から愛している」
もう一人のエースでベリンガムと並ぶ大会6得点をマークしているハリー・ケインは、トゥヘル監督の発言に理解を示した。
「監督の中には『もっと良くなれる』という思いが残っているようにも感じた。それは、ある意味では良いことだと思う。W杯の準決勝まで勝ち進みながら、それでも、まだ改善できる、もう一段階レベルを上げられるとわかっているのなら、それは前向きに捉えるべきだ」
試合後、ロッカールームでトゥヘル監督は、全選手に「本当におめでとう。今日はこの勝利を楽しみ、祝おう」と語ったという。決勝進出をかけて戦うのは、因縁のアルゼンチン。内紛劇にドタバタしている場合ではない。

