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  • 判定に物議?!「どこが負けなのか。もて遊ばれた」WBA世界戦で増田陸に1-2判定負けの比嘉大吾の野木トレーナーが判定に不服…帝拳陣営は「そんないいパンチはもらっていない」と反論
増田が2-1判定で比嘉を下す(写真・山口裕朗)
増田が2-1判定で比嘉を下す(写真・山口裕朗)

判定に物議?!「どこが負けなのか。もて遊ばれた」WBA世界戦で増田陸に1-2判定負けの比嘉大吾の野木トレーナーが判定に不服…帝拳陣営は「そんないいパンチはもらっていない」と反論

 増田もその戦略に戸惑いがあった。
「最後までどんどん前へ出てきてやりにくい感じがあった。対策をされていてガードを固めてゴリゴリくる。自分から当てにいくのが難しかった」
 “神の左”は不発に終わった。距離を潰され射程圏内で打つことができなかった。
 大和トレーナーはこう言う。
「体の開きを使って打ち込む左なんで、あれだけ徹底して前に出てこられて、ステップバックすることで、パンチをふかしてしまった。キャリアの差」
 パンチが上へ流れてパワーが拳に集中しなかったという。
 それでも増田は「ジャブと右手をうまく使い、左アッパーと左ストレートのフェイントで距離をキープして、自分の距離を作ることはできた。ラウンドを通して冷静に戦えたのが大きかった」と振り返った。
 比嘉はガードを盾に突入した接近戦でパンチを繰り出した。
「耐えられない左ではなかった」
 手数と攻勢点で増田を上回ったラウンドは、日本人ジャッジの2人がつけた「117-111」の判定のように、たった3ラウンドだけではなかった。筆者もこのポイント差には疑問を抱く。
 一方の増田は、息の根を止める左は打ち込めなかったが、距離を取れないと見るや、右のジャブ、ショートの左を的確に当てていた。
 増田は、「見栄えの悪かったシーン、ラウンドはあった、素直に採点は聞き入れた」と、タイ人ジャッジが比嘉を勝ちにした判定を認めたものの、大和トレーナーは、こう反発した。
「そんないいパンチが当たったとは思っていない。ガードはしているんだけど、(比嘉が攻めると)ワーと歓声が上がる。その捉え方、どっちを取るか。WBCと違って公開採点ではないので、わからない部分はあった」
 リングサイドにいた那須川天心は、ジムメイトで格闘技の話を肴に食事を共にする機会のある増田の勝利を支持した。
「勝ったと思いましたが、最近前へ出るラウンドを取りがちなので。ちょっと(ポイントを)取られたところもあると思ったが、そこまで取られているとは思わなかった。7ラウンドに劣勢に立たされた時から覚悟を決めて前へ出た。対応できたと思いましたね。あそこでアウトボクシングをしていたら取られていた。自分のパターンにできる強さが出た」
 左が不発に終わった理由は「距離設定で思ったより(相手が)入ってきた。遠い時は左が入るけど、近くなるとおでこで殺される。でも勝ち切った。勝って反省ができるのはいいこと」と分析した。
 増田も悲願のベルトを肩にかけても感情を爆発することはなかった。
 自己採点は「60点」。
「KOで勝ちたかった。反省点がたくさん見つかった。プラン通りに戦えたところもあるが、ひとつひとつの技術にもっと磨きをかけないと。距離感、組み立てもそう。悪いクセが途中で出た。丁寧に作り直さなきゃいけない」

 

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