「藤川監督の采配は迷走状態」阪神の9回二死満塁で25打席無安打の坂本に“代打送らず”5連敗にSNSで批判殺到…他人事のような発言に「采配ミスを認めろ!」の声も
坂本に代打を送らなかった決断は、まるで自分ではないようなニュアンスで、ここでサヨナラを決めるよりも延長での坂本のリード面を重要視したとも受け取れる発言だった。藤川監督が采配について説明することはほぼないため珍しい対応。それほど余裕がないのだろう。
今季からは元監督の和田豊氏がヘッドとなったが代打などの作戦面に口出しすることも、藤川監督から采配を預けられていることもない。なのに他人事のようなコメントに「選手が反省をしてるのに藤川監督は采配ミスを認めない」との批判が殺到した。
「采配ミスを認めろよ! 選手のせいにするな! 」
「いろいろあるんでしょうねって他人事すぎやろ。藤川が采配してないんか?」
「自分の采配や自分が悪いとは言わない。こんな監督に誰がついていく?誰が胴上げしたいと思うんやろ」
「もう藤川監督の能書きは聞きたくない」
中には、「優勝を逃したら来季の契約を白紙に戻した方が良いのではないか」「ビビって一手を出さないのなら監督を辞任すべき」との辛辣な意見もあった。
9月の戦いはベンチワークの勝負だと言われている。そこがこれまでの阪神の問題点だった。和田氏、金本氏、矢野氏と、三代の監督が続けて9月に勝てず優勝できなかったが、球界屈指の勝負勘と野球脳を持つ現オーナー付顧問の岡田氏が、2023年にその問題点を一気に解決して18年ぶりのリーグ優勝をチームにもたらした。昨季はその“岡田遺産”で、もつれる展開を経験しないまま藤川監督が優勝を手にした。だが、本当の手腕は試されていなかった。
現役時代にタイトル獲得経験のある評論家の一人は「阪神がまだ有利。優勝のカギはベンチワーク」と指摘する。
「9回二死満塁で坂本に代打を送らない采配は考えられない。調子の見極めができていない証拠。残り20試合を切った段階で我慢の采配などはいらない。求められるのは今の状況を見極める能力だ。巨人と0.5ゲーム差となり、チームに焦りが出ている。その象徴が、坂本の前の大山の打席だった」
9回一死一、三塁で大山は初球のアウトコースへのクソボールに手を出した。佐藤が盗塁を決めて一塁が空き、高橋はただの1球もストライクゾーンに投げてこなかったが、大山はアウトコースに逃げるボール球のカットボールに、ことこどく手を出して三振に終わっていた。
「あそこで中日バッテリーはストライクは投げてきません。その状況をあれだけの経験のある大山が冷静に把握できていなかった。“何でも振る”と決めて初球を待つ場面でもなかったが、“自分が決めなければ”という気持ちが先走っていた。つまりそれはチームの焦り。そういうプレッシャーを作ってしまっているのが、ベンチワークのチグハグさなのかもしれない」
巨人は、先発の小笠原が1回に横浜DeNAの佐野に満塁弾を浴びて敗れたため、マジックは「16」に減ったもののゲーム差は0.5のまま。今日14日の勝ち負けで首位は入れ替わる。残り試合は阪神が18試合で巨人が14試合。優勝ラインを80勝と見ると、阪神が11勝7敗、巨人が10勝4敗で残り試合を戦わねばならない。

