「監督はロナウドを外すのを怖がっている。恥ずべきだ」不発のクリロナをフル出場させコンゴにドローのポルトガル監督を元イングランド代表が痛烈批判…監督は「理にかなっていない」と反発
W杯北中米大会のグループステージ初戦(日本時間18日)でポルトガルが格下のコンゴに1-1で引き分ける波乱があった。エースのクリスティアーノ・ロナウド(41)がフル出場したがシュートはわずか3発とふるわず、BBCで解説を務めた元イングランド代表FWでリンカーンシティFCで監督も経験したクリス・サットン氏(53)が「監督がロナウドを外すのを怖がっている。恥ずべきだ」と指揮官を批判。一方のロベルト・マルティネス監督(52)は「サッカー史上最高の得点者を交代させるのは理にかなわない」と反論した。
アンリ氏「ゴールを決めなければならないのはチームで個人ではない」
ロナウドはミックスゾーンを素通りして記者の取材に応じなかった。英メディア「ザ・サン」によると、マルティネス監督は「選手たちは、その場に残るべきなのか、それともロッカールームへ行くべきなのか分かっていないんだ」と、かばったそうだが、とても取材に応じる気持ちになれなかったのだろう。
それもそうだろう。FIFAランキング5位のポルトガルがプレーオフで勝ち上がった1974年以来52年ぶりの出場となる同46位のコンゴを相手に開始6分に左サイドからのクロスにジョアン・ネヴェスが見事なヘッドで先制したものの、前半のアディショナルタイムにコンゴのヨアン・ウィサに同点ゴールをヘッドで決められ、後半も膠着したままでまさかの引き分けに終わったのだ。41歳と132日のロナウドは、W杯で先発出場した選手の史上最年長記録を打ち立てて90分間フル出場した。
しかし放ったシュートはたった3発で不発に終わった。これで2022年のカタール大会のガーナ戦で決めたPK以来、主要国際大会10試合連続無得点となった。しかも、ボールタッチ数はわずか25回。彼が過去にフル出場した代表の試合の中で最少だった。
英BBCのラジオ5で解説を務めた元イングランド代表でプレミアリーグで得点王に輝いたこともあるサットン氏は、ロナウドをフル出場させたマルティネス監督の采配を激しく批判した。
声をあげたのは後半38分にMFヴィティーニャに代えてFWゴンサロ・ラモスが投入された場面だった。
「マルティネス監督にとって恥ずべきことだ。結果的にうまくいくかもしれないが、彼(マルティネス監督)は我々とは別の試合を見ているようだ。彼はロナウドを外すのが怖いんだ。彼(ロナウド)が監督ではないだろう。最終的に勝ち越しゴールを決めるかもしれないが、今日は試合の流れから完全に取り残されていた」
精彩を欠いたロナウドを最後までピッチに立たせたマルティネス監督の采配を非難した。
その声はサットン氏だけではなかった。
後半23分にはフランシスコ・コンセイソンが右サイドからペナルティーエリアへ切り込み、フリーになったが、自分では打たずゴール前に陣取るロナウドにパスを送った。タイミングが合わずやや後方へのパスとなり、なんとか右足で放った力のないシュートはゴール右へ外れた。ロナウドが、そのパスに右足を伸ばしていなければ、後ろにはブルーノ・フェルナンデスがいた。フェルナンデスは「なんで?」というようなジェスチャーを示した。
元フランス代表の“レジェンド”のティエリ・アンリ氏は、米FOXスポーツの中継番組の中で、フェルナンデスのスペースに入ってしまったロナウドのこのプレーを批判した。
「ゴールを決めなければならないのはチームであって、君(ロナウド)個人ではないんだ」

