アルゼンチンの陰謀論再燃?!「理解できない。ルールに試合を壊され審判のミスで敗退させられた」スイス監督が「選手の取り間違い」レッドカードに激怒…英紙は「12人が10人を下した」
サッカーW杯北中米大会の準々決勝2試合が11日(日本時間12日)、米国で行われカンザスシティでは連覇を狙うアルゼンチンがスイスとの延長にもつれこむ苦しい試合を3-1で制して4強進出を果たすも物議を醸す判定があった。FIFAが今大会から採用した「選手の取り間違い」でVARが介入できる新ルールが適応され、スイスが同点に追いついた直後の後半27分にFWブリーロ・エンボロ(29)にレッドカードが示され退場となったのだ。試合後、ムラト・ヤキン監督(51)は激怒。英「ザ・サン」は「どこか釈然としない判定」とし、アルゼンチンの陰謀論が起きていることを伝えた。
選手からも「本当にひどい話だ。主審が何をしているのか分からない」の声
メッシが命拾いをした。
1-1のまま延長戦に突入。PK戦の可能性が高まったその後半7分にフリアン・アルバレズがペナルティエリアの外からゴール右上へミドルシュートを決める衝撃のゴラッソ。さらにアディショナルタイムにラウタロ マルティネスがダメ押し点を奪い、連覇を狙うアルゼンチンが4強進出を決めた。
だが、後半27分に物議を醸すエンボロの退場劇があり、スイスは後半27分から延長戦までの約1時間を10人で戦っていた。アルゼンチンメディア「オレ」によると、試合後にスイスのヤキン監督は、ポルトガル人主審ジョアン・ピニェイロをはじめとする審判団に怒りを爆発させた。
「到底受け入れられないルールによって、このような形で敗退させられた。何が起きたのか理解できないし、主審がなぜあのような判定をしたのかも理解できない。このルールが試合を壊した」
問題のシーンは、スイスが鮮やかなワンツーからのゴールで同点に追いついた5分後に発生した。左サイドを駆け上がろうとしていたスイスのFWエンボロが、アルゼンチンMFのレアンドロ・パレデスにタックルを仕掛られて倒され、ピニェイロ主審がパレデスにイエローカードを出したところから始まる。
パレデスは「俺は触っていない!」と猛抗議。VARが介入し、メキシコ人のVAR担当のギジェルモ・パチェコ・ラリオスが、映像を確認して「選手の取り間違い」として主審に「オンフォールド・レビュー」を勧告した。
映像では、パレデスが接触する前にエンボロが、すでに両足を浮かせ、自分で倒れ始めていたことが確認された。その結果判定は「パレデスの無謀なファウル」から「エンボロのシミュレーション」へ変更され、ピニェイロ主審は、パレデスへのイエローを取り消し、エンボロへイエローカードを示した。
エンボロは、前半44分にイエローをもらっていたため、レッドカードとなり退場。スイスのメンバーが主審に猛抗議するも受け入れられず、エンボロは号泣してピッチを去った。
前出の「オレ」によると、これは今大会からFIFAが採用した新ルール。これまでは、警告や退場に関するVARレビューは、同じチーム内で選手を取り間違えた場合にしか認められていなかった。だが、今大会からは競技規則が「選手にイエローカードまたはレッドカードが提示されたが、その警告・退場の対象となった反則を実際に犯したのは両チームいずれかの別の選手であった場合、『選手の取り間違い』としてレビューを行う」と改正され、相手チームの選手であっても適応が可能となった。今大会では、すでにグループステージのパラグアイ対米国戦でも、この新ルールが適用されている。

