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メッシが口を覆ったククレジャの退場を主審にアピールしたが…(写真・ロイター/アフロ)
メッシが口を覆ったククレジャの退場を主審にアピールしたが…(写真・ロイター/アフロ)

「メッシがそんなことをするなんて悲しい」「赤ちゃんみたいだ」メッシの“手で口を覆った”スペインDFへの「ヴィニシウス法」による退場要求が物議…元イングランド代表の面々は猛批判

 サッカーのW杯北中米大会決勝が19日(日本時間20日)、米ニューヨークで行われ、延長戦の末、スペインが1-0でアルゼンチンを下して4大会ぶり2度目の優勝を飾った。後半48分、リオネル・メッシ(39)は、スペインDFのマルク・ククレジャ(27)が口論の最中に口を覆ったため、今大会から採用されている“ヴィニシウス法”の適用による退場を主審に要求した。その訴えは認められなかったが、元イングランド代表のウェニン・ルーニー氏(40)やリー・ディクソン氏(62)が「メッシがそんなことをするなんて」と非難の声をあげた。

 

 メッシよ、お前もか…。
 連覇を狙ったアルゼンチンが延長戦の末、スペインに0-1で敗れた決勝戦は大荒れとなった。試合中に何度も両軍の小競り合いがあり、試合後に納得のいかないアルゼンチンのナウエル・モリーナがスペインのキャプテンのロドリの腹部へ一発パンチを食らわせ、レアンドロ・パレデスがエリック・ガルシアの喉元にノド輪をかまして倒し止めにきたガビの首元をつかんで引きずり回すなどの暴挙があった。
 実はメッシのある行動も物議を醸した。後半のアディショナルタイムだ。
 エンソ・フェルナンデスが、この日、2枚目のイエローカードを提示され、退場となると、アルゼンチンの選手は主審に猛抗議。そこにスペインの選手も加わり、一気にピッチが緊迫した。
 メッシはチェルシーでプレーするククレジャと激しい口論になっていたが、その時、一瞬だったが、ククレジャが右手で口元を覆った。
 それを認めたメッシは、すぐに手をあげて主審を呼び「現行ルールを文字どおり適用すれば、これは対立する場面での行為と見なされ、レッドカードの対象になるはずだ」と主張。ククレジャの退場を要求した。だが、主審はそのメッシの要求を却下しククレジャにレッドカードを示さなかった。
 今大会から通称「ヴィニシウス法」と呼ばれる新ルールが採用され、口論や対立の場面で手やユニホームで口を覆う行為がレッドカードの対象となった。
 このルールが生まれたきっかけは2026年2月のUEFAチャンピオンズリーグで起きたレアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオールとベンフィカのジャンルカ・プレスティアーニのトラブル。プレスティアーニはヴィニシウスに向かって口をユニフォームで隠しながら発言。ヴィニシウスは差別的発言を受けたと訴え、UEFAは調査の結果、プレスティアーニに6試合の出場停止処分を科した。この事件を受け、FIFAがIFAB(国際サッカー評議会)にルール改正を提案。
「何を言ったか」を証明することは難しいため、「口を隠して相手と対峙する行為」自体を反則とするという考え方が採用された。
 今大会ではグループステージのパラグアイ対トルコ戦でパラグアイのミゲル・アルミロンが、トルコの選手との口論の際に口元を手で覆ったとして、このヴィニシウス法適用の退場第1号となり、さらに決勝トーナメント1回戦のメキシコ対エクアドル戦でも、エクアドルのピエロ・インカピエが同じ行為によってレッドカードを提示されて退場となった。そしてこの時、レッドカードを示したのが、決勝をさばいたスロベニア人のスラフコ・ヴィンチッチ氏だった。
 だが、今回のククレジャの行為は、「一瞬口元に手を触れただけで“口を覆って相手に発言した”と認定できるほどではなかったとみなされ、退場の要件を満たさないと判断された。
 それでもアルゼンチンメディア「Vía País」は「レッドカードだったのか? W杯決勝でアルゼンチンを激怒させたククレジャの行為」と見出しを取って問題視。
「この判定はアルゼンチンのファンの強い怒りを招き、SNSでは一斉に批判が噴出。決勝で最も物議を醸した判定の一つとして、主審の判断基準に疑問の声が相次いだ」と伝えた。
 だが、一方で元イングランド代表の面々は主審とVARの判断を支持。メッシの姿勢に批判の声をあげた。

 

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