森下翔太TG戦死球退場で藤川監督の発言が波紋!「本当に死球増加はマウンド形状の違いのせいなのか?」…SNSでは指揮官提案の新プロテクター採用を認めないNPBへの批判相次ぐ
阪神が29日、甲子園で行われた巨人戦に4-1で勝利し、優勝マジック「23」が点灯した。だが、場内を騒然とさせたのが7回に森下翔太(26)が赤星優志(27)の148キロのストレートを左手首付近に受けて途中交代となった場面。スポーツ各紙の報道によると打撲で骨に異常はなかったそうだが、試合後に藤川球児監督(46)は巨人への怒りではなく危険な死球が増えている原因が球場ごとに違うマウンドの硬さや形状の違いにあると発言。また選手を怪我から守るための新しいプロテクターを試作、考案したもののNPBに認められなかったことを明かした。SNSではNPBに対しての批判が相次ぐ事態に発展している。
森下の診断結果は 骨に異常はなく打撲
甲子園が大ブーイングに包まれた。
3-0で迎えた7回だ。一死から巨人の赤星がカウント2-2から森下の顔付近に投じた148キロのシュートが左手首付近を直撃。森下はその場に倒れて左手首をおさえて悶絶。厳しい顔をして藤川監督がベンチを飛び出した。
藤川監督は森下の様子を見守りながら土山球審に抗議。帽子を取って謝罪した赤星も神妙な表情で駆け寄り、先発出場していた坂本も心配そうにホーム付近にきたが、橋上監督代行が2人を手で制してその場から離れさせた。森下はあまりの痛さに腰をかがめながらベンチへ下がり、藤川監督は、少し治療の様子をうかがったが、走塁をできる状態にはなく代走に福島を送り森下は病院へ直行した。森下は巨人戦だけで5死球。スタンドのあちこちで、怒りの阪神ファンと巨人ファンの間で小競り合いが生まれていた。
阪神は怒りを押し殺して佐藤がセンター前ヒットでつなぎ、一死一、三塁として、5回にタイムリーを放っていた大山が大きなバウンドの内野ゴロ。セカンドの浦田がベースの前まで走り込んで捕球しバックホームしたが、本塁は楽々セーフ。マジック「23」点灯を決定的とする4点目を追加した。
試合後は藤川監督の発言が波紋を広げた。
中継各局のテレビインタビューで藤川監督は森下の怪我について「現状はまだ把握していない」と伝えた上で、今季チームとしてリーグ最多の56個もぶつけられている死球問題について自らこう語り始めたのだ。
「マウンドが近年硬くなっている。いろいろな球場を渡り歩くわけだが、アメリカと違ってマウンドの形状が各球場で違う。ですからブルペンから出てきて投球したときの感覚が難しい現状が、NPB全体としてあり、セ・リーグは特に球場がそういう形が多い。投手たちはプロに入って初めてこの硬いマウンドを経験するのでどうしてもコントロールが乱れるしアマチュアからプロまでがつながっていなければ、それ(コントロールミス)は起こる」
今季の死球数が5球団中最多の15個もある巨人への怒りではなく骨折にまで発展する危険な死球が多い原因についての自己分析を口にしたのだ。
阪神は4月26日の広島戦で近本が死球を受けて左手首を骨折して長期離脱。さらに前川も7月17日の広島戦でぶつけられて肩甲骨を骨折した。藤川監督は「我慢していますけど」と慎重に言葉を選びながらも「インコースに投げるのは技術が必要。技術の引き上げをしてもらいたい」と苦言を呈した。
また13日の巨人戦では森下が背中に死球を受けて激高した藤川監督がベンチを飛び出して球審に危険球を訴え巨人ベンチの誰かを指差して何やらわめくシーンがあった。だが、一転して26日の中日戦では、桐敷が土田に死球をぶつけて土田が肩甲骨を陥没骨折。被害者側から加害者側となった藤川監督は、そのことについて謝罪コメントも出さず、翌日には、メンバー表交換時に井上監督に深く一礼しただけで謝罪を済ませたことがSNSで中日ファンの怒りを買っていた。
その藤川監督が今回どんなコメントを発するのか注目を集めていたが、まず原因についての自己分析を語り、さらに選手を怪我から守るための新しい打者用のプロテクターを試作し、NPBに提案していたことを明かしたのだ。

