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9.27トヨアリでWBO世界ミニマム級暫定王座決定戦に挑む松本流星
9.27トヨアリでWBO世界ミニマム級暫定王座決定戦に挑む松本流星

コアなファン以外は理解が難しい?!9.27「4大世界戦」で前WBAミニマム王者の松本流星がWBO暫定王座決定戦に挑むも正規王者への昇格は13日後…二転三転の決定に「寝つけない日もあった」

 ボクシングの前WBA世界ミニマム級王者で、WBO世界同級1位の松本流星(28、帝拳)が9月27日にトヨタアリーナ東京でWBO同級暫定王座決定戦を同級3位ラッセル・アコスタ(27、メキシコ)と戦うことが28日、新宿区の帝拳ジムで発表された。正規王者はオスカー・コラーゾ(29、プエルトリコ)だが、10月10日に米国シカゴでWBA&WBC世界フライ級統一王者のアントニオ・バルガス(30、米国)に挑むため、その試合のゴングと同時に王座が空位となり、この試合の勝者が正規王者に昇格するという。コアなファン以外にはわかりにくい仕組みだが、二転三転の末、世界戦が実現することになった松本は眠れない日があったと明かした上で「勝たないと何も進まない」とポジティブに意気込みを語った。

 

配布されたWBOの認定通知文

 井上拓真(大橋)対那須川天心(帝拳)の再戦のアンダーカードとして4つ目の世界戦が発表された。8戦全勝の前WBA世界ミニマム級王者の松本が挑むWBO世界同級暫定王座決定戦だ。
 だが、正規王者はコラーゾで、コアなファン以外には少々理解の難しい世界戦となった。会見ではWBOが25日付けで通達した文書が配布された。それによると正規王者のコラーゾは、10月10日にシカゴで現WBO世界スーパーフライ級王者の寺地拳四朗(BMB)から2つのベルトを奪ったWBC&WBA世界フライ級王者のサンドバルに挑む予定で、WBOは、王者のままリングに上がることは許可したが、ゴングが鳴ると同時に同王座は「空位」となり、9月27日の暫定王座決定戦の勝者が正規王者に昇格することになる。
 本来であれば、コラーゾとサンドバルの世界戦の契約が合意した時点で、返上か、WBOが王座を剥奪すべきところ。元WBC世界スーパーライト級王者の浜田剛史代表も「本来ならすぐにそうすべきなところだと思うが…」と不満を口にしたが、現役王者同士との対戦という価値を高めるためにプロモーターがWBOに働きかけて、WBOも興行の事情を優先させたものと見られる。
 JBCは、正規王者に怪我や、よほど特別な理由がなく、アクティブでいる場合、日本での暫定世界戦を認めていない。だが、今回はWBOが正式な認可が文書で用意されたため、暫定世界戦を認めた。
 過去に日本でもリングに上がった時点で王座剥奪のケースはあった。古くは、1984年にWBA世界スーパーフライ級王者だった渡辺二郎(大阪帝拳)がWBC世界同級王者のパヤオ・プーンタラット(タイ)と行った事実上の日本初の統一戦だ。だが、WBAが統一戦を認めず、渡辺はリングに上がったと同時に王座を剥奪。WBC王者へ挑戦する世界戦となり、渡辺が2-1判定で新王者となった。日本初の正式な統一戦は2012年のWBC世界ミニマム級王者、井岡一翔(現志成)とWBA世界同級王者、八重樫東(大橋)の試合まで待たねばならなかったが、この際も両団体から「試合後、勝者は10日以内にWBC、WBAどちらかを返上すること」を義務づけられていた。判定勝利した井岡は、WBC、WBAの順で返上してライトフライ級へ転級している。
 説明が長くなったが、松本は勝っても正規王者になるまで13日間待たねばならない。それでも松本は「正規王者が目に見えている。前回とは気持ちの入り方が違う」とポジティブだった。
 昨年9月に高田勇仁(ライオンズ)との王座決定戦に5回負傷判定勝利してWBAタイトルを獲得した際には上にスーパー王者のコラーゾがいたからだ。
 松本はそのコラーゾに振り回され続けた。そもそもWBA王座を6月1日に返上したのも同スーパー王者であり、WBO王者だったコラーゾとの対戦を実現するためだった。
「WBCを取れば、向こうにも(僕と対戦する)メリットが生まれるかなと。スーパー(王座を)持っていてレギュラー(王者)とやってもメリットはないですからね。それを考えての選択でした。それだけに返上するんかい?って感じです(笑)。ガッカリはガッカリ。でも逆に(統一戦への道が)開かれたかな」
 ただフライ級までコラーゾを追いかけるつもりはないという。

 

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