「韓国にとって最良のシナリオだ」日本がウズベキスタンとの”10人PK死闘”を制してアジア大会決勝進出決めるもライバルは楽観視…エースは「100%の確率で金メダルを獲得できる」と豪語
愛知・名古屋アジア大会のサッカー男子の準決勝が30日に大阪・長居陸上競技場で行われ、U-21日本代表がU-21ウズベキスタン代表を1-1から突入したPK戦の末に破って3大会連続の決勝進出を決めた。中2日で迎える3日の決勝(豊田スタジアム)の相手はU-23韓国代表。韓国メディアは苦戦した日本が120分間を戦い心身両面で疲弊していることから「最良のシナリオだ」とV4へ向け自信を深めていた。
中2日で迎える3日の決勝では疲労も懸念
乾いた音とともに日本の勝利が決まった。
5人ずつが蹴るPK戦を4-4で終えてサドンデス方式に突入した6人目以降でも決着がつかないまま8-8で迎えた10人目。DF小杉啓太(アイントラハト・フランクフルト)が決めた先蹴りの日本に対して後蹴りのウズベキスタンのDFクヴォンチベク・フシュヴァクトフが右足で放った一撃がクロスバーを直撃した。
コースとは逆の右へダイブしていた日本のGKピサノ・アレックス幸冬堀尾(名古屋グランパス)がすぐに起き上がり、衝突音を残して宙を舞っていたボールの行方と日本の勝利を確認して追うのをやめた。苦しみ抜いた末の決勝進出。フラッシュインタビューに応じた大岩剛監督が終わったばかりの死闘を振り返った。
「準決勝になればプラン通りにいかないのは当たり前ですけど、その中で選手たちが最後まで良く頑張って追いついて、良く勝ち切ったと思います」
U-23北朝鮮代表を1-0で振り切った準々決勝から中3日で迎えた難敵ウズベキスタンとの準決勝。大岩監督は先発全員を入れ替えて臨むも前半9分に先制される。今大会5試合目にして初の失点を喫した日本はその後もリズムをつかめないまま、前半をシュートわずか1本、それもゴールの枠外に大きく外れた展開で終えた。
攻撃陣を順次入れ替えた後半。主導権を握り返しながらも攻めあぐねた日本を救ったのは右ウイングで先発し、後半から左へ移っていた石橋瀬凪(せな、湘南ベルマーレ)。後半43分に小杉が左サイドから上げた絶妙のクロスを打点の高いヘディングで叩き込み、敗色濃厚だった土壇場で勝負を振り出しに戻した。
1-1で突入した延長戦もお互いに譲らず、突入したPK戦を9-8で制してもぎ取った決勝進出。中国・杭州で開催された前回アジア競技大会でも指揮を執り、決勝でU-23韓国代表に屈した大岩監督がリベンジを期した。
「対戦相手も決まっていますし、前回大会の悔しい思いもぶつけたいと思います」
日本対ウズベキスタンに先駆けて同じ長居陸上競技場で行われた準決勝第1試合では、韓国がU-23中国代表に2-1で逆転勝ちして4大会連続の決勝進出を決めていた。この間に大会史上初の3連覇を達成し、優勝回数も同最多の6回としている韓国は、2018年ジャカルタ大会から3大会連続で日本と決勝で顔を合わせる。
大会レギュレーション通りに23歳以下プラス、最大3人のオーバーエイジの陣容で臨んできた韓国に対して、日本はアジア競技大会の原則2年後に行われる五輪を見すえた強化の一環として21歳以下だけで参戦。2028年のロス五輪世代となる今大会は、FW塩貝健人(ヴォルフスブルク)ら4人がA代表での戦いに臨んでいる。

