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モロッコ戦の敗戦から一夜明けてポルトガルのC・ロナウドが今回のW杯が最後となることを明かした(写真・AP/アフロ)
モロッコ戦の敗戦から一夜明けてポルトガルのC・ロナウドが今回のW杯が最後となることを明かした(写真・AP/アフロ)

C・ロナウドがSNSで「W杯優勝の夢は終わった」と”W杯引退”を明言…代表去就については「時間がカウンセラー」と明言避ける

 異例の無所属でW杯に突入するとグループステージ初戦のガーナ戦でPKを決めてW杯史上初となる5大会連続ゴールをマーク。続くウルグアイ戦、韓国戦にも先発出場したが、韓国戦の途中交代の際に発した言葉が、監督批判ではないか?の物議を呼び、「早くピッチを出て行けと言った韓国選手に黙れ!と言ったんだ」と説明したが、その後も憶測報道は続いた。
 決勝トーナメント1回戦のスイス戦では、先発を外れて後半からの出場となり、またメディアの話題となった。10日のモロッコとの準々決勝も先発を外れ、0-1で迎えた後半6分から出場してアディショナルタイムにシュートも放ったが、チームは追いつくことができないまま敗れた。
 ロナウドは、この試合で196試合の代表歴代最多出場記録に並んだが、“恋人“のジョージナ・ロドリゲスさんが、「ロナウドを過少評価した」とフェルナンド・サントス監督の起用法を批判するなどまた物議を呼んでいた。
 ロナウドは、インスタで、これらの一連の問題についても触れ「(周囲の声に)熱く反応しても仕方がない。多くのことが語られ、多くのことが書かれ、多くのことが憶測されたが、私のポルトガルへの献身は一瞬たりとも変わらなかったことを皆さんに知っていただきたいのです。私は常にみんなの目標のために戦い、チームメイトや国に背を向けることは決してありませんでした」と説明した。
 そしてロナウドは最後にこう記した。
「今のところ、これ以上言うことはありません。ポルトガル、ありがとう。カタール、ありがとう。夢が続いている間は美しかった。今は時間が良いカウンセラーとなり、誰もが自分の結論を導き出すことができることを願っています」
 “W杯引退“は明言したが、代表の引退については答えを避けた。
 2024年には欧州選手権(ドイツ)が控えており、来年3月から予選がスタートする。今回のW杯を境にキッパリと代表からも身を引くのか、それとも2024年の欧州選手権を花道にするのか。その去就に関係者や世界中のサポーターが注目している。
 モロッコ戦後に「辞表という文字は私の辞書にはない」と辞任を否定したサントス監督の去就と、総額500億円とも、300億円とも言われる巨額オファーを受けて合意寸前との情報が流れるサウジアラビアの名門クラブ「アル・ナスル」でのプレーが、その決断に影響を及ぼすのだろう。
 いずれにしろ、ロナウドがW杯の5大会で残してきたインパクトと、5大会連続、通算8ゴールの記憶が色褪せることはない。
 インスタグラムには、”神様”ペレ、新スターとしての存在感を示しているフランスのエムバペ、NBAのスター、レブロン・ジェームズらからの「私たちを笑顔にしてくれてありがとう」などというロナウドのW杯で功績を讃える労いと感謝の言葉が次々と届いている。

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