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大谷翔平が東京ドームのライト最上部に掲げられた自らのCM看板を直撃する衝撃の先制3ランを放ち、準々決勝進出を決めた(写真:CTK Photo/アフロ)
大谷翔平が東京ドームのライト最上部に掲げられた自らのCM看板を直撃する衝撃の先制3ランを放ち、準々決勝進出を決めた(写真:CTK Photo/アフロ)

大谷翔平の看板直撃弾を打たれた豪州代表の公式SNSが「ヤバい!」と驚愕…MLB公式はホームランボールの行方を巡る日本人の道徳心を示す「美談」まで紹介

  WBCの1次ラウンド第4戦、日本対豪州が12日に東京ドームで行われ、日本が7-1で全勝対決を制して開幕4連勝をマーク、首位通過で準々決勝進出を決めた。日本はプールA2位のイタリアと16日に東京ドームで対戦する。ヒーローになったのはWBC初アーチを放ったエンゼルスの大谷翔平(28)だ。1回無死一、二塁からドームの自らのCM看板を直撃する推定140m弾。米メディアは驚きをもって伝え、そのホームランボールの行方のエピソードまで紹介された。

 「まるでボールを叩き潰すかのような魔法」

 

 プレーボールから5分も経たないうちにスコアが動いた全勝対決。打った瞬間にスタンドインとわかる大谷の豪快な一撃で3点を失い、いきなり出鼻をくじかれた直後に更新された豪州代表チームの公式ツイッター(@TeamAusBaseball)が大きな反響を呼んだ。
「Shohei. Sheeeeesh.」
 スラングである「Sheesh」は、日本語に訳せば「ヤバい!」となる。それに「e」を3つも加えたうえ、末尾には飛び立つロケットの絵文字も添えられた。時速182kmで瞬く間に飛んでいく異次元の打球に、敵ながら「翔平、ヤバーい!」と笑うしかなかったのだろう。
 リプライにはメルボルン在住のフォロワーから洒落たコメントが寄せられた。
「外に出て打球が自宅の裏庭に着弾するかどうかを確認しました!」
 アメリカの『FOX SPORTS』も最大級の賛辞を込めて大谷の特大弾を伝えた。豪州の先発左腕ウィル・シェリフが投じた2球目。空振りした初球とほぼ同じスピードの114kmの肩口からのカーブを今度は完璧にとらえ、確信歩きならぬ確信止まりからゆっくりとダイヤモンドを一周し、ベンチへ凱旋するまでの約50秒間の動画を投稿。記事の冒頭で次のように記した。
「Oh my, Ohtani!」
 想定外の状況に直面したときに、英語圏では「Oh my God!」がよく使われる。和訳すれば「何てことだ」や「嘘でしょ」をもじって使いたくなる場面が、4試合目、通算16打席目で飛び出した大谷のWBC第1号だったのだろう。記事はさらにこう伝えている。
「初球からわずか数分後に日本が3-0とリードを奪った。大谷翔平がまるでボールを叩き潰すかのような魔法をかけ、ホームベースの中心から右中間スタンドの最上段に叩き込む3ランホームランを放ったのだ。さらにスイングしなくても、大谷は走者を迎え入れる。4回無死満塁の場面で大谷はストレートの四球を選び、この時点でスコアは6-0に広がった」
 大谷の打球の着弾点に注目したのはMLB公式サイトだ。
 WBC取材で東京ドームへ派遣されているマイケル・クレア記者は、大谷の一発が飛び出した直後に自身のツイッター(@michaelsclair)を更新。まずこうつぶやいた。
「彼はホームランまでの過程で、自分の顔を壊しそうになった」
 右中間の最深部に設置された、大谷の顔が表示された看板を直撃した打球に驚きを禁じえなかったのだろう。MLB公式に寄稿した記事ではこう記されている。
「東京にいると、あらゆる場所で大谷翔平を見かけることができる。どこに足を運んでも二刀流のスーパースターの商品や写真などが目に入ってくるなかで、日曜日の夜には東京ドームに設置されている彼の巨大な看板が、WBCにおける記念すべき第1号ホームランの着弾点になった。エンゼルスのスラッガーは落差の大きなカーブを完璧にとらえ、140mも先にある彼自身の看板に当てて、先攻の日本にいきなり3点のリードをもたらしたのだ」
 クレア記者はさらにホームランボールの“その後”を取材している。

 

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