「負けていたらとんでもないことになっていた」アルゼンチンの名将スカローニ監督がカーボベルデ戦後に語った本音…メッシも苦戦理由を詳細に分析「プレスかけれずライン間が空いた」
サッカーW杯北中米の決勝トーナメントの1回戦が3日(日本時間4日)、マイアミで行われ、アルゼンチンが今大会で旋風を巻き起こしているカーボベルテを延長戦の末、3-2で振り切った。フル出場したリオネル・メッシ(38)がW杯通算20ゴール目となる先制ゴールを決めたが、同点に追いつかれ、延長でも先に得点するも、再度追いつかれるという苦しい展開。この試合がアルゼンチンで指揮を執り記念すべき100試合目だったリオネル・スカローニ監督(48)は「負けていたらとんでもないことになっていた」と本音を明かした。
メッシ「難しい試合になることは分かっていた」
まさかの展開になった。前大会覇者でFIFAランキング1位のアルゼンチンが同67位のW杯初出場のカーボベルデに大苦戦。あわや金星を与えかけたのだ。
試合後、スカローニ監督は会見で本音を明かした。
「私の100試合目で負けていたらとんでもないことになっていた。でもこれがサッカーなんだ。100試合の中で、おそらくこの試合が一番私の心に刻まれた」
アルゼンチンメディアの「Ole」が会見内容を詳しく報じた。
2018年から指揮を執り、2022年のカタール大会を制覇したスカローニ監督は、記念すべき100試合目で、肝を冷やしたのだ。
メッシのW杯通算20ゴール目となる一発で前半29分に先制した。浮き球のクロスを左足のアウトサイドの神技トラップで止めると、そのまま左足を振り抜きゴール上へ突き刺した。だが、後半にカーボベルデの反撃を食らう。14分にデロイ・ドゥアルテに股抜きシュートで同点にされ、メッシの2度の枠内のフリーキックも、1対1になった場面も、40歳GKのヴォジーニャにことごとく止められた。
延長に入り、前半2分にセンターバックのリサンドロ・マルティネスが狭いスペースからのゴールを決めて勝ち越すも、また13分にシドニー・カブラルに芸術的な同点のミドルシュートを決められてしまう。
このゴールをスカローニ監督は「信じられないようなスーパーゴールだった。相手がカットインして右足でシュートを打つことは映像で確認していた。それでも、あのコースに決められたら止めることは不可能だ」と称賛した。
アルゼンチンが、ほとんどボールを支配していたが、カーボベルデは常にカウンターチャンスをうかがい続け、オフェンスに人数を残すアルゼンチンのミスを見逃さない。選手の身体能力が高く、個の勝負でも負けずに、どんどんゴールを狙ってきた。
だが、アルゼンチンも意地を見せた。後半6分、メッシのコーナーキックにクリスティアン・ロメロがヘッドを合わせ、これが相手DFディネイの手に当たってオウンゴールとなった。それでもまだ時間があり、メッシまで、自陣に戻って必死に守った。パワープレーに出てくるカーボベルデの攻撃を何度も蹴り出すことで、時間を潰すことしかできなかった。まさに青息吐息の辛勝である。
前出「Ole」によると、メッシは、こう振り返った。
「僕たちは相手を名前だけで軽視してしまうこともあるけれど、この試合が決して簡単ではないことは分かっていた。このワールドカップが示しているのは、どのチームも本当に力が拮抗していて非常に難しいということだ。このチームはスペインにもウルグアイにも負けていなかったのだから、それには理由がある。一番難しい先制点を奪うことには成功した。落ち着いて試合を運べると思っていた。でも実際にはまったく逆だった。ボールを失い自陣に押し込まれ思うようにプレスをかけることができなかった。相手は自分たちの武器を生かしてきた」

