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横浜DeNAの三浦監督と阪神の岡田監督が前日会見で火花(横浜DeNAベイスターズ公式ツイッターより)
横浜DeNAの三浦監督と阪神の岡田監督が前日会見で火花(横浜DeNAベイスターズ公式ツイッターより)

「16勝9敗の相性継続はゼロではないが新たな戦い」会見で火花を散らした横浜DeNA三浦監督と阪神岡田監督を結ぶ不思議な縁

 昨季は、横浜DeNAは16勝9敗と阪神をカモにした。特にハマスタでは11勝2敗の圧倒的な成績で、同一カード3連勝を3度もしている。岡田監督が横浜DeNAを最警戒チームに指名するのも当然だろう。
 三浦監督は、キャンプ中から「その記事は読みました」と言っていた。
「岡田監督がそう話されるのは、去年ハマスタでウチが勝ったという部分があるからでしょう。でも、去年は去年。(その相性の良さの継続は)ゼロではないが、戦力を補強して阪神も変わっています。ウチも補強しました。また新たな戦いになります」
 横浜DeNAは、1軍登録メンバーに駒大からドラフト3位で入団したルーキーの林琢真を抜擢した。背番号00の左打ちの内野手でオープン戦では主に三塁、二塁を守り打率.296、4盗塁をマーク。三浦監督も会見で期待の選手として林の名前を出した。
「林がいいアピールをしてくれている。スピードがあって楽しみがある選手」
 トレードで中日から獲得した京田陽太も1軍メンバーに名を連ねた。キャンプでは三塁にも挑戦するなど大和、柴田竜拓、森敬斗らとの内野手争いを激化させた。
 また投手陣では、本来なら開幕投手の有力候補だった大貫が故障で間に合わなかったが、3年目の左腕の石川達也がオープン戦で結果を残してブルペン枠を獲得。健康の回復が心配された三嶋一輝も復活を果たして開幕メンバーに入った。
 一方の阪神もオープン戦でランキング2位の打率を残したドラフト1位の森下翔太が「6番ライト」、新外国人のシェルドン・ノイジーも「3番レフト」でスタメン起用される方向で昨年とは顔ぶれが変わった。
 三浦監督が言うように互いのチームの戦力図が変わっているので、また新たな展開が待ち受けることとなるが、指揮官には“白紙スタート“にはならないという自負がある。
 阪神の開幕投手の青柳は、昨年6試合で対戦し1勝3敗と苦手にしている難敵のアンダースロー。1本もヒットがなく相性の悪かった宮﨑敏郎をスタメンから外して左打者をズラリと並べるなどの策を講じたこともある。今日の開幕では、宮﨑か、あるいは、期待の左打者のルーキー林か、どちらを起用するのかも注目ポイントとなる。
 一方の横浜DeNAは、昨季対阪神に4試合に先発して3勝、防御率1.11と抜群の相性のいい“虎キラー”左腕の石田を立てる。
 三浦監督は「相性も考えた。ずば抜けたボールはないがゲームを作る投手」と期待を寄せる。
 不思議な縁で結ばれた三浦監督と岡田監督の16歳違いの2人の指揮官は京セラドーム大阪から始まる25試合の戦いでどんなドラマを生み出すのだろうか。(文責・RONSPO編集部)

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