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18年ぶりの優勝へのカウントダウンが始まった阪神の岡田監督の何がどう変わったのか(写真・黒田史夫)
18年ぶりの優勝へのカウントダウンが始まった阪神の岡田監督の何がどう変わったのか(写真・黒田史夫)

なぜ阪神はGT戦の3タテに成功し7連勝したのか…冴えわたる岡田采配と近本が「凄くいいチームだ」と明かす一体感

 なぜ阪神は7連勝をやってのけたのか。
 試合後、ヒーローインタビューに呼ばれた近本が、その理由の一端を笑みを浮かべて明かす。
「チーム一丸となっている。原口さんの声出しから一体感もある。すごくいいチームだなと思う」
 この日の試合前の円陣での声出し役は、代打2ランを放った原口だった。
 球団の公式SNSで、そのシーンが紹介されている。原口は、「昨日も終盤まで粘り強い守備、そして勝負強いバッティング、ありがとうございました」と、まず全員に感謝の意を伝え、それを聞いたチームメートも「ありがとうございました」と頭を下げた。
 そして原口は、こう続けた。
「連勝していますけど、まず目の前の1勝を全員でつかみ取る。そして連勝を伸ばしていく。今日も全員で絶対、勝ちましょう」
 締めは全員で声を揃えた「バモス!」との掛け声だった。
「バモス」は、現在2軍で調整中のミエセスの応援歌の歌詞あるスペイン語で「さあ!行こう!」の意味だ。
 7連勝で貯金は「21」となり、もはやV争いで“一騎打ち”となっている2位の広島がヤクルトに3連敗を喫したため、ゲーム差は5.5にまで開いた。
 夏のロード最初の9試合を8勝1敗で終えたことを岡田監督は「出来すぎ」と謙虚に振り返った。
 岡田監督は、今回のロードの真っただ中で「ちょっと強くなってきたな」との手ごたえを明かしている。
 打線が形になり始めたことで投打のバランスが取れ始めた。
 中継ぎ強化の切り札に考えていた石井の熱発は想定外だっただろうが、同じく熱発で戦列を離れた大竹が、新型コロナではなかったことが判明して、早期復帰の計算が立ったのはプラス材料。今日11日からは大阪へ移動し、“準ホーム”である京セラドームで調子が上がってきたヤクルトと3連戦を戦う。先陣を切るのは村上である。
 岡田監督は“らしく”8連勝のかかるゲームをこう語った。
「普通に投げてくれたら。打つ方も反発力というか点を取れている」
 残り42試合。「普通」に戦えば“アレ”にたどり着く。だが、その「普通」が、いかに難しいかを指揮官は百も承知だ。
(文責・RONSPO編集部)

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