「巨人次期監督の理想は松井(秀喜)だが日本には帰ってこないだろう。あえて探せば…」超大物巨人OBが長女暴行逮捕で辞任した阿部監督の後任候補にあげた意外な名前とは?
「他球団の誰かを招聘することはしたらいかんし、あくまでも巨人内部から次の監督を育てなければならん。でも正直これといっためぼしい候補はおらんよ。あえて探せば川相だけどな。他の球団の飯も食っているし、2軍監督経験もある。野球を知っていて根気強く育てることはできる。川相にやらせてその間に次の監督を2軍監督で育てる手はある」
現在ディフェスチーフコーチの61歳の川相昌弘氏は、現役時代に通算533犠打の世界記録を作ったバントの職人として知られる。引退騒動の末に中日に移籍。落合博満監督のもとで3年プレー、引退後は2007年から中日で1軍の内野守備走塁コーチ、2軍監督務め、2011年には巨人に復帰して2軍監督に就任し、2013年からヘッドコーチ、2018年に一度巨人のユニホームを脱ぐが、2022年からファーム総監督として復帰、今季からディフェンスチーフコーチを務め、阿部監督の体制では三塁コーチを任され、辞任と同時にベンチに配置転換されている。
だが、広岡氏は「監督よりも重要なのは球団フロントの姿勢。阪神と比べると顕著だろう。今のチームになんのレガシーも残っていない」と苦言を呈した。
広岡氏は、大山、佐藤、森下、そしてルーキーの立石とドラフト1位カルテットが活躍している阪神と巨人を比較してこう苦言を呈した。
「阪神は近本を加えると5人もドラフト1位がレギュラーでしかも結果を出している。スカウト、球団編成の力だし、藤川につなげるまでの岡田らの監督が遺産を残した。対する巨人はどうだ。ここ数年のドラフト1位を見ても活躍しているのは大勢くらい。平内や西舘は何をしている?高卒2年目の石塚は時間がかかるにしても浅野は何も変わっていない。素材はいいのに育てきれていない。監督を変えても何かが大きくは変わらない」
ドラフト1位の現在を見てみると、2021年の大勢はセットアッパーのポジションを守っているが、2020年の平内は2軍、2022年に阪神との競合で獲得した浅野は、1軍昇格後、まだ1本しかヒットはなく、外れ1位の森下は、3番の定位置を確保し、本塁打でリーグ2位、打点で4位につけている。2023年の西舘も2軍で2024年の石塚も4月21日に1軍に抜擢されたが現在は2軍。ルーキーの竹丸が開幕投手に選ばれローテーを守っているが、広岡氏の指摘は、巨人が抱える問題をあぶり出している。果たして巨人は次期監督問題にどんな結論を出すのだろうか。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

