なぜ阪神は交流戦で苦戦しているのか…ミス、ミスでパ・リーグ首位の西武に2-3で惜敗…交流戦チーム打率は.208まで降下
打線も「要所、要所でいいボールを投げながら野手の皆さんのいい守備に助けられて2安打に抑えられて良かった」という渡邉の前に沈黙した。
2試合連続無失点と安定感のある渡邉にストライクゾーンでどんどん勝負された。150キロを超えるストレートに加えて、角度のあるカットボールとスライダーのコンビネーションに右打者も左打者も翻弄された。
2回に佐藤と伏見のヒットで二死一、二塁のチャンスを作るも小幡がそのカットボールを捉えることができずにライトフライ。3回以降、出塁したのは佐藤の四球ひとつだけ。
「6番・三塁」でスタメン出場した黄金ルーキーの立石もノーヒット。2回には外角ストレートに手が出ずに見逃しの三振。7回には、そのカットボールにバットが空を切った。9回には無死一塁で岩城とルーキー対決となったが、三球三振。最後は149キロの高めゾーンのストレートにバットが当たらなかった。
チームは5月28日の日本ハム戦の二回から44イニング連続でタイムリーがない。交流戦のチーム打率は12球団中11位の.208まで落ち込んだ。
前出の評論家は、その理由をこう分析した。
「あるパ・リーグ出身の投手が言っていた。『どんな打線のいいチームでも交流戦で3試合対戦するだけなんで、怖がることは一切ないんですよ。だからどんどんゾーンで勝負できた』と。阪神打線は、セ・リーグでは相手が怖がり、ボールが先行して、ストライクを取りにきた甘いボールを仕留めるという好循環にあったが、パ・リーグはどんどんゾーンで攻めてくるので見ている間に後手を踏み、しかも難しいボールに手を出さざるを得ないという、これまでとは逆の負の連鎖に陥っている。発想を変えていかないと、打線低調のまま交流戦を終えることになる」
さらに同評論家はこうも付け加えた。
「セ・リーグにインコースを攻めきれる投手はそう多くはないが、交流戦後に他チームが、パ・リーグの阪神打線に対する攻め方を参考にしてくる危険性もある」
今日のマッチアップは阪神が西勇で西武が平良。平良も2試合連続無失点で規定投球回数には届いていないが防御率は0.88。また苦戦を強いられそうである。

