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中日が日ハムにサヨナラ負けで借金は両リーグ最速で「20」。井上監督も苦しい立場に追い込まれた(資料写真・黒田史夫)
中日が日ハムにサヨナラ負けで借金は両リーグ最速で「20」。井上監督も苦しい立場に追い込まれた(資料写真・黒田史夫)

「監督の責任は重い。球宴休みが休養のタイミングかも」中日が日ハムにサヨナラ負けで両リーグ最速借金「20」…球界大御所が辛口見解…ほぼ同じペースで負けた1995年は高木守道氏が途中休養

 球界大御所の広岡氏は井上監督の進退の分水嶺を超えたと見ている。
「中日は怪我人で開幕当初の計画が狂ったのかもしれないが野球は投手力。こんな位置にいるチームではない。開幕前は阪神を追いかける可能性のあるチームは中日だと見ていた。そういうチームをこんな状況にしてしまった井上の責任は重い。何も監督の仕事をやっていないように見える。その象徴が7点差をひっくり返された阪神戦(5月20日の甲子園で7-0から逆転サヨナラ負け)だ。監督の求心力がなくなっている証拠。楽天のように監督をとっかえひっかえして何かが大きく変わるわけではないが、中日の場合は、ちょっと事情が違う。もう7月の球宴休みが休養のタイミングかもしれない」
 そこまで踏み込んだ。
 今季の球宴は7月28日、29日だが、広岡氏の辛口提言よりも球団の決断が早い可能性もあるだろう。前日の試合後に球団社長、球団本部長と井上監督が緊急会談を持ったという情報もある。
 この日も、監督の指導力に疑問の残るプレーはあった。1点を追う5回には、先頭の加藤がボール2からセーフティーバントを仕掛けたが、打球が強すぎてアウトになった。先発の福島はボールが2つ先行していた。その前の4回は、四球から暴投で失点するなど崩れかけていた。サインではなく加藤が自分でやったのだろうが、結果的に苦しい福島を揺さぶるのではなく助けることになった。また7回には水野のセンター前の打球に岡林のチャージが遅れ、その一瞬の隙をつかれて二塁を許した。得点にはつながらなかったが、これも集中力に欠けたボーンヘッド。広岡氏は、こういう細かなところに「監督、コーチの指導力が出る」と主張する。
 巨人が阿部前監督の長女への暴行容疑による現行犯逮捕で辞任し、オフェンスチーフコーチだった橋上監督代行に代わりチーム成績が好転した。楽天は、交流戦途中の10日に三木監督を電撃休養させ、ヘッドコーチだった塩川監督代行にチェンジした。
 中日は伝統的に監督の途中休養に躊躇のないチームだ。
 63試合以内での借金「20」は、1995年の62試合目以来、31年ぶりの屈辱だが、その年の6月2日に高木守道監督が途中休養した。徳武定祐ヘッドが代行監督を務めるも状況は好転せず、7月に代行の代行監督として2軍監督だった島野育夫氏が就任するドタバタが続いた。
 2003年9月には、山田久志監督が事実上の途中解任となり、佐々木恭介ヘッド兼打撃コーチが代行を務め5位から2位に引き上げた。また2016年の8月には、捕手との兼任監督だった谷繁元信氏を途中解任し、森ヘッドコーチが代行を務めるも浮上できずに最下位に終わっている。監督の途中休養の効果が出たのは、佐々木氏の2003年だけだったが、もう井上監督は限界に来ているのかもしれない。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

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