“暗黒時代”イタリア代表の新監督に”史上最強ボランチ”ピルロ氏が就任へ…グアルディオラ氏に「今は受ける気になれない」と拒絶され”プランB”発動も監督実績に乏しく「まとめる力がない」懸念も
3大会連続でW杯出場を逃したイタリア代表の新監督に現役時代に史上最強ボランチと呼ばれたアンドレア・ピルロ氏(47)が就任することが明らかになった。イタリア紙「ラ・ガゼッタ・デッロ・スポルト」など複数のメディアが報じたもの。7月にイタリアサッカー連盟のテクニカルディレクターに就任したばかりのパオロ・マルディーニ氏(58)は、当初、”名将”ジョゼップ・グアルディオラ氏(55)に打診したが拒否され”プランB”のピルロ氏に方向転換した。
ユベントスの連覇を9でストップさせるなど監督力量には?
暗黒時代脱出にかけるイタリアの監督問題がようやく決着した。2006年ドイツW杯優勝メンバーで、史上最強のボランチとして知られACミランを2度の欧州チャンピオンズリーグ優勝に導き、ユベントスでも活躍したピルロ氏だ。
イタリア紙「ラ・ガゼッタ・デッロ・スポルト」は「ピルロが就任要請を受諾」との見出しを打ち「グアルディオラが予想通りイタリア代表監督就任を断ったことを受け、新たな代表強化責任者であるマルディーニとレオナルドは、ピルロに一本化し本人も就任を受け入れた」と断定的に報じた。
イタリアサッカー連盟は2030年のスペイン・ポルトガル・モロッコ3か国共催のW杯(ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイでも記念試合)の出場を勝ちとるため、強化に本腰を入れ、この7月に史上最高のディフェンダーと呼ばれ、ACミラン一筋でプレーし、その後、チームの強化にもかかわっていたマルディーニ氏を強化責任者のテクニカルディレクター、元ブラジル代表としてW杯優勝を経験、同じくACミランや鹿島アントラーズでプレーしていたレオナルド氏をアドバイザーとして招聘。2人は、当初、今大会でブラジルを率いたイタリア人のカルロ・アンチェロッティ氏に打診したが、ブラジルとの契約が残っているため拒否され、続けてバルセロナで3冠を獲得するなどした名将でマンチェスター・シティの監督を退任したばかりのグアルディオラ氏に監督を打診した。
だが、前出の「ラ・ガゼッタ・デッロ・スポルト」によると「本当に光栄だ。しかし今は、その役目を引き受ける気持ちになれない」と断られた。マルディーニ氏は「8年、あるいは10年」という長期的なプロジェクトを提示したようだが、報酬について交渉する段階の前に拒否され、プランBの発動を余儀なくされた。それがピルロ氏だった。
同紙によると、マルディーニ氏とレオナルド氏は、新監督像を「私たちとサッカー観や哲学を共有できる最高の人物」「私たちと同じ考え方をし、調和があり、理念を共有できる人物」としており、ピルロ氏がその条件に合致すると判断された。アントニオ・コンテ氏やロベルト・マンチーニ氏のような経験豊富で個性の強い指導者が、彼らと「同じ考え方」を共有することは「ほとんど空想のような話で、それならば、より若く、現代的なサッカーを志向し、必要に応じて助言や提案にも柔軟に耳を傾けられる監督の方が望ましい」と判断されたという。2人はピルロ氏が卓越したサッカー観を持っていると以前から高く評価しており、「その能力に賭ける覚悟を決めている」そうだが、ピルロ氏の監督としての指導能力には懸念が残る。
同紙は「控え目に言っても監督としてのピルロの実績は決して華々しいものではない」と紹介。
「過去には、『ロッカールームをまとめるには性格が十分に強くない』と批判されたこともあった。ましてイタリア代表のロッカールームは決して簡単な環境ではない」と続けた。

