鈴木彩艶のユベントス移籍が濃厚…PSGの獲得打診で争奪戦勃発も最低55億円の移籍金が急騰する前に決着をつけたいクラブ思惑と「選手の意思」が合致…「ユーべがポールポジション」と仏報道
日本代表の守護神・鈴木彩艶(23、パルマ)がセリエAの名門ユベントス移籍が濃厚になったと、複数の欧州メディアが30日に報じた。W杯北中米大会で活躍した鈴木には欧州王者のパリ・サンジェルマン(PSG)が獲得を打診するなど争奪戦が起きているが、イタリアのスポーツ紙『TUTTOSPORT』はユベントス移籍が最有力となった理由を移籍金の急騰前に決着をつけたいクラブの思惑と「選手の意思」が影響していることを指摘した。
「リーズやニューカッスルのオファーに断りを入れた」
鈴木のビッグクラブ移籍が大きく近づいてきたようだ。
日本代表の守護神としてビッグセーブを連発。一気に評価を高めたW杯北中米大会を経て欧州5大リーグのクラブによる争奪戦が展開されている鈴木の最新の動向に関して、イタリアのスポーツ紙『TUTTOSPORT』は「すでにリーズやニューカッスルのオファーに断りを入れた」とした上で次のように伝えた。
「プレミアリーグに所属するこれらのクラブは、パルマが移籍金の最低額として設定している3000万ユーロ(約55億円)を簡単に突破できる財政力を持っている。それでも鈴木が断りを入れた理由は鈴木がビアンコネーリ(ユベントスの愛称)に絶対的な優先順位を与えているからであり、鈴木は交渉の行方を注意深く見守っている」
今夏の移籍市場において、ユベントスは主役の一角を担っている。フランス代表FWコロ・ムアニ(パリ・サンジェルマン)、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWケリム・アライベゴヴィッチ(レバークーゼン)の獲得に迫っているユベントスの次なる動きを、前出の『TUTTOSPORT』はさらにこう報じた。
「ユベントスはもうひとつの重要な目標にも大きく近づいている。レギュラーを担ってきたミケーレ・ディ・グレゴーリオの退団が確実視されている中で、ビアンコネーリの経営陣は裕福なプレミアリーグ勢の参入による移籍金の急騰を避けるために、日本代表の鈴木を短期間で獲得しようと全力で取り組んでいる。そして選手の意思により、クラブ間の交渉が頻繁に行われている。引き続きイタリアの地でレベルアップを望む鈴木は、憧れてきた黒と白のユニフォームを着る準備がすでにできている」
プレミアリーグ勢に加えて、2シーズン連続でUEFAチャンピオンズリーグを制したフランスの強豪パリ・サンジェルマンも、ここにきて鈴木の獲得に乗り出したとイタリアの別のスポーツ紙『Corriere dello Sport』が報じた。
「アルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスへのオファーをアストン・ヴィラに拒否されたユベントスが、パルマの日本代表GKに照準を合わせて久しい。ここへパルマが提示した移籍金の支払いに何ら問題のないパリ・サンジェルマンも、鈴木サイドへ接触して競争に割り込んできた。しかし、パリではロシア出身のマトヴェイ・サフォノフが素晴らしい活躍を演じているため、鈴木が先発を確約される保証はない」
前出の『TUTTOSPORT』もパリ・サンジェルマンの動きを伝えた上で、鈴木が欧州王者に加入した場合は「他チームへ期限付き移籍して出場機会を得るか、あるいはサフォノフの控えでパリに残るか」と予測していた。
しかし、パリでの選択肢は鈴木が描いてきたサッカー人生と大きく異なる。

