夏の甲子園にスカウト垂涎のキャッチャーと“隠し玉”はいたのか…ノムさんの元右腕が4強の智弁和歌山と健大高崎からセレクト!
1人目は東日大昌平の最速148キロ右腕、照沼佑崇だ。1m73と上背がないが、1回戦の白樺学園戦で、9回141球を投げ6安打7奪三振1失点完投、2回戦の青森山田戦でも、9回112球を投げ7安打6奪三振2失点で連続完投した。3回戦での有明戦では7回まで無失点投球を続けるも、足が痙攣して8回途中で降板したが、大会を通じての防御率は1.78と抜群の安定感を示した。
「右腕で上背がないことがマイナス材料かもしれないが、リリースは柔らかく投げっぷりがいい。ボールに角度がないことを逆に生かして高めのボールで空振り、ファウルが取れる。スライダーはカウント球、勝負球に使える。真っ直ぐは、平均的に140キロの中盤は出ていて馬力を感じさせた」
2人目は、佐野日大の右腕、鈴木有だ。1回戦では特Aの評価のある聖隷クリストファーの左腕、高部陸と投げ合って6安打7奪三振の完封勝利。2回戦の神村学園戦では5回から登板して5回を無失点に抑えたが、6回二死二塁でカウント2-2から秀島蒼空を3球連続でインコースをストレートで攻めて、空振りの三振に仕留めた場面に松井氏は非凡さを感じ取ったという。
「ストレートは最速142、143キロ程度。現段階で、プロでやるには物足りないが、そのストレートをそのスピードに感じさせない組み立てと抜群の制球力がある。神村学園戦のピンチでインコースに3球続けて投げ込んだ気持ちとその制球力には非凡さを感じた。佐野日大の監督は阪神でプレーした麦倉洋一。彼にそういう投球術を教え込まれてるのかもしれない。社会人あるいは大学へ進むことになるのかもしれないが、3年後、4年後の成長が楽しみな投手」
そして3人目は、今大会きってのスピードスター、履正社の「2番・レフト」を打った竿谷凛斗だ。50m5秒8の快足と大阪大会決勝での走り打ちが話題を集めた。また2回戦の享栄戦では、1回裏にレーザービームで2点目を阻止したバックホームも光った
「プロでやるには1m73と小さいが、あの足は魅力だ。バッティングは粘り強く、選球眼は鋭い。今大会では打率.222しか残せなかったがミート力がある。体にパワーがつけば阪神の赤星のようになれやしないか」
松井氏は竿谷の将来性に目を向けた。
今秋のドラフトには名前が上がらないのかもしれないが、3年後、4年後をマークしておきたい選手たちだ。

