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横浜高校の157キロ右腕の織田翔希が会見を開きメジャー挑戦を表明した
横浜高校の157キロ右腕の織田翔希が会見を開きメジャー挑戦を表明した

「ドラフト指名の記者会見出席はわからない」なぜ横浜高の織田翔希はNPBを経由せずダイレクトでのメジャー挑戦を決断したのか…もし22日のドラフトでNPBから強行指名された場合は…

 織田が会見でマイナーリーグだけでなく大学にも言及したのは、先駆者たちの背中を意識しているからだろう。同時に現行の労使協定が12月1日に失効するMLBが、ロックアウトに突入する懸念が高まっている状況も影響を与えているはずだ。国際アマチュアFAでの契約は本来ならば来年1月15日に解禁されるが、新たな労使協定が締結されるまでは契約ができないため、先行きが見通せない状況になりつつある。もし契約交渉そのものが難しくなる場合、米国内の大学に進学した後にMLBドラフトを経てのメジャーリーグ入りを目指すという佐々木と同じ道を描いているのだろう。
 しかし、会見に同席した村田浩明監督が「とてつもない時間をともにしながら、いろいろと相談し、悩み、時には喧嘩しながら出したのが今の答えです」と明かしたように、かなりの紆余曲折があったのは想像に難くない。
 織田自身も「たくさんの方々とお話をさせていただいて、すごく悩みました」とも振り返る。悩みが深くなり始めたのは高校日本代表に選出され、台湾・台北市で開催されたBFJ U-18アジア野球選手権を戦った9月からだったと明かした。
「自分も初めて日の丸を背負った中で、トップの選手たちが集まって日本にはないような試合をさせてもらいました。自分が投げた試合もそうですけど、ベンチから見ていてもこういった舞台でさらに上を目指してプレーしたい。そういった刺激を他の選手からも、大会の環境からももらってここまで悩んできました」
 そのU-18アジア野球選手権にはNPB勢だけでなく、MLBの十数球団が視察に訪れている。その中でもドジャースはゲレン・カー球団副社長が足を運んでいてカー副社長は織田の高校最後の大会となった今月上旬の国民スポーツ大会(青森)にも視察に訪れている。相思相愛とされる中で、意中の球団を問われた織田はこう語るに留めた。
「それに関しては、これから話しながら決めていきたいと思っています」
 それでも一部報道によれば、4日の国民スポーツ大会準決勝で花巻東に敗れ、高校野球を終えた織田はプライベートで渡米。西海岸のサンディエゴで行われたパドレスとブリュワーズのナ・リーグ地区シリーズを観戦したという。
 肌で感じた本場の雰囲気を介して、決意を新たにしたのか。7日に日米両球団との面談が解禁された中で、11日から始まったNPB全球団との面談で、前出したように織田は卒業後に米球界へ挑戦する意思を告げている。
 一方で織田は日本高等学校野球連盟へプロ野球志望届を提出している。つまり記者会見から1週間後の22日に都内で開催されるドラフト会議で指名される可能性はゼロではない。実際に指名された場合、織田はどのような対応を取るのか。
横浜高校側は「当日の対応はこれから詰めていきます」とした上でこう続けた。
「記者会見に(織田)本人が出席するかどうかはわかりません」
 ドラフト1位指名が確実視されている超大物が、NPBを経由せずに米球界へ挑むのは初めてのケースと言っていい。さらに大きな注目を浴びる状況となった織田は、自身の一番のファンを自任する母親の祐子さんからもらった「やりたい道を進んで欲しい」を人生の羅針盤に変えて、米球界に挑む自分の将来を思い描いている。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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