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すべてが発覚する前の韓国の開幕シリーズでの大谷と水原容疑者(写真・AP/アフロ)
すべてが発覚する前の韓国の開幕シリーズでの大谷と水原容疑者(写真・AP/アフロ)

「大谷翔平は真実を話している」…疑念が消えない水原氏の“賭博スキャンダル”で韓国人メジャーリーガーの元通訳が注目見解…「なぜ今回の事件が起きたかは理解できる」

キム氏が通訳をしていた2000年代は、まだほとんどの州でスポーツ賭博は違法だった。現在は、38の州で認められているが、カリフォルニア州では違法。キム氏は通訳時代にスポーツ賭博を行ったり、選手の代わりに送金したことはなかったという。
「そのようなことをしたことはありません。しかし、当時、違法なオンライン賭博が始まっていたことは覚えています。そのため春季キャンプでは、毎年、選手会の代表が各チームに足を運んで『多くのオンライン賭博が海外で運営されているが、それは完全に違法なものだ』と選手たちに関わりを持たないように警告していたのを覚えています」
 現在メジャーでは、野球以外のスポーツに合法な方法で賭けることは許されているが、野球賭博への関わりは固く禁じられており、水原氏もESPNの取材に、春季キャンプで講習を受けていたことを明かし、「野球には賭けていない」と強調していた。
 その上で同マガジンはキム氏に核心を突く質問を投げかけた。
――あなたは「通訳は仕事の役割上、金銭面で近い関係を持つことになる」と投稿していました。大谷と水原氏は特に近い関係であったことで知られていました。彼らは親友でした。それでも大谷が目の前で起きていることを「何も知らなかった」と思いますか?
「それに答えるのは難しいです。今回、起きたことを私の経験から話すのであれば、彼が通訳として、どのようなことを必要とされたのか。そしてあの時に大谷の個人情報を持っていたかどうかが重要です。私は通訳時代に選手の多くの個人情報に触れました。大谷と一平氏の間に何が起きたかは分かりませんが、もし彼らの関係が私の通訳時代のそれに近いのであれば、なぜ今回の事件が起きたのかを理解できるかもしれません」
 元通訳の立場から、水原氏が大谷の口座にアクセスすることは可能であることを示唆した。
 当初、水原氏はESPNの取材に対して「大谷に借金を肩代わりしてもらった」「2人で大谷のパソコンを開き、50万ドル(約7500万円)ずつを8、9回に分けて送金した」と発言しながら翌日に撤回。「大谷は何も知らなかった」と発言を180度変えた。
 さらに「その点に疑問はないか?」と突っ込まれたキム氏は、「先週まで大谷が行ったと思われていたすべてのことは、実は水原氏が行っていたということです。水原氏を信じるか、大谷を信じるか。私は大谷に賭けます」との見解を述べた。
 現在MLBがこの問題を調査している。キム氏は「私は彼が真実を語っていると信じています。しかし、大谷が何かをしたと考えているファンも絶対にいます。そのためにも、すべてを明らかにし、MLBはしっかりと調査をしなければならないと思っています」との意見を口にしている。
 真相は調査結果を待たねばならないだろう。

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