佐野海舟のクリスタル・パレス移籍は約54億円の移籍金が希望額を下回り消滅も中村敬斗はリヨンにレンタル移籍か…欧州市場締め切りも特例の「ジョーカー制度」を適用?!
そして移籍期限が迫ってきた状況でもなかなか決まらないフォファナの移籍が、日本代表MF中村の移籍にも決して小さくない影響を与えていた。
リヨンはフォファナに代わるアタッカーとして、W杯で1ゴール1アシストの数字を残した中村に白羽の矢を立てていて、1日の段階でスタッド・ランスとクラブ間合意に達した。仏スポーツ紙『L’EQUIPE』は合意内容を次のように伝えている。
「スタッド・ランスへ200万ユーロ(約3億7000万円)を支払う有償レンタルに加えて、1100万ユーロ(約20億4000万円)の買い取り義務が付随する。中村はメディカルチェックを受けるためすでにリヨンへ向かっている。しかし、晴れてリヨンの一員になるためには、フォファナの移籍決定が前提条件となる」
財政難のリヨンは、ボーナス込みで3500万ユーロ(約64億9500万円)に設定しているフォファナの移籍金の一部を、中村を獲得する原資に充てたいと考えていた。そしてデッドラインのわずか1時間前の1日22時(日本時間2日6時)になって、フォファナのサンダーランド移籍が合意に達したと報じられた。
一方でデッドラインまでに通常の移籍手続きを完了できなかったとされる中村の去就に関して、リヨンの地元紙『Le Progres』は次のように伝えた。
「移籍市場がクローズされた後も、フランス国内の選手を1人だけ獲得できる特例の『ジョーカー制度』のもとで、中村をレンタルで登録する見通しとなっている」
2023年夏にスタッド・ランスへ加入した中村は、2年目の2024-25シーズンに欧州主要リーグで日本人初の5試合連続ゴールをマーク。最終的には11ゴールをあげるもチームは低迷し、入れ替え戦でも敗れて2部へ降格した。
中村が移籍を希望し、スタッド・ランス側が引き留めた昨季序盤は2部リーグの試合でベンチ入りしない状況が続き、その影響で昨年9月の森保ジャパンの米国遠征にも招集されなかった。その後にスタッド・ランスに復帰し、最終的には14ゴールをあげる活躍を演じたが、チームは1部への昇格を逃してしまった。
W杯を経て引き続き移籍を望んだ今季。スタッド・ランス側が2500万ユーロ(約46億4100万円)もの移籍金を設定した影響でチーム側の要求を満たすオファーが届かず、中村自身も第4節まで終えたリーグ戦をすべてベンチ外で欠場している。公式発表には至っていないものの、2年ぶりの1部挑戦へ大きく近づいたと言っていい。
リヨンはフランスで最も人気のあるチームのひとつとされ、2001-02シーズンからリーグ戦7連覇を達成した実績を持つ。昨季はパリ・サンジェルマン、RCランス、日本代表FW上田綺世(前フェイエノールト)が加入したリールに次ぐ4位だった。欧州の日付が2日に変わった中で、リヨンの公式発表をファンも待っている。

