「なぜ最長6か月の保持期間があるはずの休養王座が剥奪に?」元WBA王者の堤聖也陣営が来日したWBA幹部に「1位降格」の事情説明を求める…11月下旬に東京で正規王者の増田陸と対戦予定
これらの声明は正式レターとして堤陣営にも送られてきていた。休養王者の保持には「最長6か月の期間がある」と明記されているにもかかわらず、2か月で剥奪となり、しかも、バルガスに勝ったバムは、スーパー王者に格上げとなり、空位となった正規王者を7月の王座決定戦で増田と比嘉が争い、増田が判定勝利して正規王者となった。
堤陣営は、5月31日のレターをゴメスGMに示した上で「最長6か月の保持期間」が守られなかったことへの事情説明を求めた。
関係者によるとゴメスGMは「委員会が決めたことで私が決めたことではない。改めて文書で返答する」と、その場で事情は説明せず、文書での回答を約束したという。
ゴメスGMに事情説明を求めた堤陣営の一人は、筆者に「もう一度、5月31日の声明を見て下さいよ。それですべて」と訴えた上で「何も問題にしてオリバー氏に深い話をしにきたわけではない」と説明した。
堤も横浜BUNTAIに来場。関係者と共にゴメスGMに挨拶したが、堤自身は、今回の不可解な措置に対するクレームなどを一切ゴメスGMに伝えていない。
ゴメスGMはボクシング専門誌の取材に対して堤の休養王者を剥奪した問題に関して「一定の期間防衛戦ができないようなので剥奪した。正規王者に挑戦する場合はランキング1位であっても指名試合にはならない方向」とコメントしたという。
怪我などで一定の期間、防衛のできない正規王者への措置が休養王者のはず。加えてその保持期間を今回は最長6か月と明記したにも関わらず2か月で剥奪したのは、いかにも不可解だ。しかも、堤はすでに本格的な練習を再開。正規王者の増田が堤との対戦を熱望したことを受けて11月下旬に東京で「増田対堤」戦が実現する予定で両陣営の交渉は大筋で合意している。堤陣営が疑問を抱き、立ち合い人として来日したWBAの幹部に事情説明を求めたのも当然だろう。
現在は是正に動いているものの、一時は暫定王者の乱立などでファンから信頼を失いかけていたWBAは、果たしてどんな正式回答を堤陣営に返すのだろうか。
(文責・本郷陽一、RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

