巨人は“メイクレジェンド”を再現できるのか?「そんなもんあるわけない」“捕手小林緊急登板”を用意したプロ野球タイ記録の“執念”10投手継投で阪神と3.5ゲーム差も超大物OBは辛辣意見
マー君の3回KOの影響で投手をどんどんつぎ込まざるを得なくなるも、4回以降、代木、船迫、堀田、森田、中川、泉、田中瑛、則本、マルティネスと、球団初となる10人の継投で勝利をたぐり寄せた。2025年8月26日のオリックス対ロッテ戦以来の日本タイ記録である。
もう阪神との直接対決は2試合しかないため、ゲーム差が2を切らないとマジックは消滅しない。だが、阪神が横浜DeNAに敗れたため、マジックは「18」のまま減るのを阻止。ゲーム差は3.5となった。
2008年に原辰徳監督が率いる巨人が岡田彰布監督が指揮をとった首位阪神の13ゲーム差をひっくり返した「メイクレジェンド」は、9月5日の時点で、阪神とまだ4.5差あった。阪神は、勝率5割をキープしていたものの、巨人は9月に怒とうの12連勝を遂げ、10月8日の直接対決を制して単独首位に立ち、大逆転で優勝している。
巨人に再び奇跡の優勝の可能性はあるのか?
巨人OBでヤクルト、西武で日本一監督となった94歳の広岡達朗氏は「そんなもんあるわけない」と一刀両断だ。
「今の巨人にあの時みたいに10連勝以上するような力があるか?ハッキリ言って2、3軍の力しかない。先発で頼りになるのはアメリカから帰ってきた元中日のサウスポーくらいだし、連勝するには打線の爆発力が必要で、もっと点を取るための工夫がいる。たまたま10点を取ったが、橋上が使っている若い選手は、やみくもに振っているだけ。プロなんだから、技術があって当たり前。そこに精神面がプラスされるわけだが、どちらもゼロという選手が目につく。OBとしては9月に入ったばかりでペナントレースの火を消すことなく意地を見せて欲しいがね。それが伝統ある巨人の使命だ」
巨人を愛するがゆえにあえて辛口の意見を発した。
今日6日の先発は広岡氏が「今の巨人で唯一計算できる投手」と評価した左腕の小笠原。広島を3タテにして8日から今季11勝9敗の中日3連戦を迎え、そして12日の阪神との直接対決で、屈辱の対阪神戦7連敗をストップしたい。“メイクレジェンド”を再現するには怒涛の連勝しかない。広岡氏が指摘するように、巨人ファンに最後まで夢を見せるのが、かつて球界の盟主と呼ばれたジャイアンツに課せられた役割だろう。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

