「八村塁も河村勇輝もいないのに…」バスケット日本代表にW杯アジア1次予選で73-92で完敗した中国メディアが嘆く「若い選手達は経験や精神力で日本に遅れをとっていると認めた」
バスケットボールの男子W杯アジア1次予選グループBの第5戦が3日に行われ、日本代表(世界ランキング22位)が92-73で中国代表(同26位)に快勝し、通算4勝1敗で最終予選進出を決めた。完全アウェイの敵地・遼寧体育館に乗り込んだ日本は、ジョシュ・ホーキンソン(31、東京)がチーム最多の27得点をマーク。桶谷大ヘッドコーチ(HC、48)の初陣だった2月の第3戦(沖縄サントリーアリーナ)で逆転負けした中国に雪辱を果たした。2勝3敗と後がなくなった中国のメディアは「若い選手たちは経験や精神力の面で日本に遅れをとっていると認めた」と嘆いた。

「ホーキンソン一人にやられた」
鬼門の第3クオーターで逆にリードを広げた。
前半をリードして折り返した展開は、2月に沖縄で中国と対戦したときと同じだった。このときは第3クオーターで9-25と大失速。最終的に80-87で中国に逆転負けを喫して、桶谷HCの初陣を飾れなかった。
しかし、敵地・遼寧体育館のコートには頼れるビッグマンがいた。
コンディション不良で前回対戦時のロースターから外れていたホーキンソンがファーストポイントを含めて第3クオーターで8得点をマーク。さらにキャプテン渡邊雄太の2つの2Pシュートもアシストする大活躍を演じる。このクオーターを24-19とした日本は、最終的に92-73で快勝して最終予選進出を決めた。
試合後のフラッシュインタビュー。チーム最多の3本の3Pシュートを含めて、これも最多となる27得点をマークしたホーキンソンが声を弾ませた。
「本当にうれしいし、みんながよく頑張った。相手は基本的にドロップカバレッジ(ゴール下の守備を優先させる戦術)だったから、僕が3Pを打つためのスペースが完全に空いていたので、それが入ってよかったです」
中国がドロップカバレッジに徹した理由は、ホーキンソンの存在にあった。高さに欠ける日本の例外的な選手として、中国はホーキンソンと渡邊を警戒していた。中国メディアの『捜狐体育』は、前回2月の対戦前にこう報じていた。
「日本のガード陣には高さがないが、インサイドの選手には身長がある。特に印象に残っている選手は24番(ホーキンソン)と12番(渡邊)の2人だ。パリ五輪にアジアから唯一出場した日本は今やアジアの強豪となった」
ホーキンソンが欠場した前回対戦では勝利した。日本が誇るビッグマンがコート上にそびえ立つ今回は、当然ながらゴール下を固める。しかし、ホーキンソンには高さだけでなく、3Pを含めて正確なシュート力も兼ね備えている。
同メディアはホームで完敗した一戦を「中国男子バスケットボール代表は、ホーキンソン一人に大敗した」と伝えた。
「この試合における日本の最大の変更は、1枠しかない帰化選手枠をアレックス・カークからホーキンソンに代えた点にあり、これが試合の流れを大きく変えた。カークはインサイドでのフィニッシュに慣れているビッグマンだが、ホーキンソンはサイズに加えてフィジカルの強さとシュート力を備えている日本の真のスターだ。日本は前回対戦時の敗北から学び、彼をロースターに復帰させた。敗れた中国は次の台湾戦で敗れればW杯出場権を失う。絶望的な状況に閉じ込められてしまった」
別の中国メディア『中国日報』は、試合を通じて際立った日本のスピードを称賛しながら中国の現在地を非難した。
「リング下のサイズで上回っているはずの中国は、日本チームのスピードと正確なプレーに象徴される、現代バスケットボールに追いつけていない現状を露呈し続けた」

