「おかしいだろう?」仏デシャン監督の準々決勝前の公式会見でトラブル発生…モロッコ記者団が質問できず猛抗議で緊迫…「何人かは泣くことになるだろう」
いよいよ日本時間10日からサッカーW杯北中米大会のベスト8の戦いがスタート。優勝候補のフランスはモロッコと対戦するが、フランスのディディエ・デシャン監督(57)の公式会見が、質問を受けつけられなかったモロッコ記者団からのクレームで緊迫する場面があった。モロッコメディア「Hespress」など複数の海外メディアが伝えたもの。もう一度、座り直したデシャン監督が受けた質問と答えとは?
「もし50人が手をあげたら50人全員の質問には答えられない」
恒例の試合前会見が緊迫した。モロッコメディア「Hespress」、ブラジル「ge」など複数の海外メディアによると、フランスのデシャン監督の会見は、会場であるボストン・スタジアム内で行われ、ジャケットとメガネをかけて現れた指揮官は、約20分間、取材に応じた。
だが、会見を仕切ったフランスサッカー連盟の広報担当が自国メディアの記者を優先して指名し、その後、スペイン語で1問、英語で1問の質問が行われたところで会見は終了しデシャン監督が退室しようとした。これに対して挙手しながら一度も質問機会を与えられなかったモロッコの記者団が「おかしいだろう?」「戻って来い!」と抗議の声をあげて、担当者との口論が起き、会見場は騒然となった。
何が起きているのか十分に理解できていなかったデシャン監督は、再び座り直して状況をこう説明した。
「申し訳ないが、私はホテルまで長い道のりを戻らなければならない。それに選手たちと昼食を取り、トレーニングの準備もしなければならない。私は朝早くから動いていて、やるべきことがある。ここには何人いるんだ? もし50人が手をあげたら、50人全員の質問には答えられない。でも、さあ、もう1問だけ受けよう」
デシャン監督も、明らかに不機嫌だったが、ひと悶着の後、不満を示したモロッコ記者団の質問を受けることを承諾した。
モロッコの記者の一人は、SNSに投稿された練習動画に関連した質問を投げかけた。それはフランス代表が、まるでモロッコなど相手にしていないようなリラックスした様子で”お祭り騒ぎ”している練習風景だった。
デシャン監督はすぐにこう反論した。
「あなたは、私たちがお祭り気分だと言いたいのだろうか。そんなことはない。私たちは、モロッコ代表を尊重している。しかし、準決勝へ進めるのは両チームのうち1つだけだ。私たちは選手たちが泣いている映像を公開することはないが、何人かは泣くことになるだろう。モロッコも同じようにそうした映像は公開しないだろう。私たちは誰に対しても敬意を欠くようなことはしたくない」

