4月29日に代々木で開催される「RIZIN LANDMARK 5 」は豪華ラインナップ。左から斎藤裕、朝倉未来、榊原CEO、牛久絢太郎、平本蓮
4月29日に代々木で開催される「RIZIN LANDMARK 5 」は豪華ラインナップ。左から斎藤裕、朝倉未来、榊原CEO、牛久絢太郎、平本蓮

RIZINで朝倉未来と平本蓮の因縁マッチは実現するのか?

 さらに「彼は、カメラとか、たくさんの人の前だと頑張るけど会場で会っても目も合わせない奴なんで。何も気にしないです」と暴露すると会場は大きな笑いに包まれたが、平本はぶすっとしたままだった。
 まるで2人が、明日にでも対戦するような会見になったが、今回の相手は違う。それぞれが前、元RIZINフェザー級王者と戦うのである。
 平本の相手は、3年前に朝倉に勝ち初代のベルトを巻いた斎藤だ。
 それでも「僕のKO勝利を見せられると思う。オールラウンダーの齋藤選手は、僕が今までやってきた相手で間違いなく一番強い選手。だけど、まったく負ける気がしない。それを試合で見せます」と豪語。ランドマークはリングではなくケージでの戦いになるが、所属を剛毅會と変えるほど心酔している「空手がより生きる」と根拠まで言い放った。
 朝倉の「勝てるわけがない」のエールをもらった斎藤も「心と体がいい状態なので試合が楽しみ。いい試合ができると思っています。自分の試合が一番強烈なインパクトを残せるように頑張っていきます。完全決着に期待してください」と悠然としていた。
 ケージファイトは3年ぶりだそうだが、「どっちでも試合をしてきている。ケージはわかりやすいといえばわかりすい。リングではブレイクとかいろいろあるが、それがない分ね。金網際の攻防とか細かいところに違いはあるが、大きな違いはない」と自信を見せる。
 朝倉の対戦相手は、その斎藤から2年前にドクターストップでベルトを奪い、昨年4月の再戦でも返り討ちにして防衛に成功した牛久である。昨年10月に朝倉が失神負けしたクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)に、三角締めで落とされ、牛久も王座陥落したが、間違いなくフェザー級のトップ戦線のファイターである。
 朝倉は1年半ぶりのMMAファイト。昨年9月のメイウェザーとのボクシングルールのエキシビションマッチで、KO負けを喫し、しばらく脳にダメージが残っていたため、リングから遠ざかっていたが、今は「大丈夫」。さらに「明らかに強くなっている」と、メイウェザー効果を主張した。
「元々は蹴りでのKOが多かったが、パンチでもスパーでも効かせるようになっている実感がある。パンチのテクニックが上がったからこそ蹴りがもっと決めやすくなった」
 リングから離れ、1分間で勝負を決める劇場型の格闘技イベント「ブレイキングダウン」の仕掛け人としての顔の方が有名になってしまっているが、「1週間のうち(ブレイキングダウンの仕事や)ユーチューブとかは1、2時間とか。今は格闘技史上一番練習をしている」と説明した。
 メイウェザー戦前は、ボクシングの練習の専念していたが、今は、総合の組みの練習に8割くらいの時間を割いているという。

 

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