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ジャニーズの性加害問題で会見した左から井ノ原快彦、新社長に就任した東山紀之、辞任した前社長の藤島ジュリー景子氏。所属タレントである嵐の櫻井翔がラグビーW杯日本代表のアンバサダーを務める(写真・AP/アフロ)
ジャニーズの性加害問題で会見した左から井ノ原快彦、新社長に就任した東山紀之、辞任した前社長の藤島ジュリー景子氏。所属タレントである嵐の櫻井翔がラグビーW杯日本代表のアンバサダーを務める(写真・AP/アフロ)

「ラグビーW杯でジャニーズ事務所の性加害問題が議論を呼び起こす」仏夕刊紙が嵐の櫻井翔のラグビー日本代表アンバサダー就任を疑問視

 日本国内でも議論が沸き上がった。
 X(旧ツイッター)上では「櫻井翔のラグビー日本代表アンバサダー」が一時的にトレンド入りしたほど。
 なかには「櫻井氏は関係ない。フランスは日本の芸能人まで見境なく批判するのか。ただの偽善者だ」といった反論もある。しかし、ポストのほとんどが『ル・モンド』の指摘に同調するものだった。
「世界的なスポーツ大会のアンバサダーに性犯罪者の事務所の人間を使うのはダメだ」
「いくら日本のテレビ局がなぁなぁでジャニーズタレントの起用を続けても国際社会の常識では通用しない、ということ」
「批判されて当然、降板も当然です。海外が人権侵害に厳しいのではなく、日本が人権侵害に甘すぎるだけです」
「コンプライアンス違反を起こした企業とは、普通は取引停止」
 実際7日のジャニーズ事務所の記者会見を受けて、アサヒグループホールディングスやキリンホールディングス、東京海上日動火災保険など、同事務所所属のタレントをCMに起用している企業で契約の更新を見送るなどの動きが広まっている。いずれも同事務所の姿勢が、各企業が掲げる人権尊重の方針に反しているのが理由とされる。
 そこへ海外、それも特に人権問題に敏感とされるフランスで、W杯のアンバサダーとして櫻井はふさわしくないと糾弾した『ル・モンド』の記事が再びクローズアップされた。今後は現地での記者会見などで、櫻井の件が問われる可能性も出てくる。
 日本は10日にスタジアム・ド・トゥールーズで、W杯初出場のチリとのプールD初戦に臨む。8日には、ジェイミー・ジョゼフ・ヘッドコーチ(53)が、先発する15人とリザーブの8人をそれぞれ発表した。白星発進へ向けて、いよいよモチベーションが高まってきたなかで、チームではコントロールしようのない問題がグラウンドの外で発生した。

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