「メッシを止めることは不可能。彼一人に執着するな!」神戸でプレーしたイニエスタが母国へアルゼンチンとの決勝前に向け緊急提言…「勝つのも負けるのも全員。役割を忠実に」
話題はアルゼンチン、バルセロナで共にプレーしたメッシに移る。
「レオ(メッシ)は何でもできる選手だ。今大会を通じてずっと決定的な役割を果たしてきた。アルゼンチンのチームメートたちは彼のために命を懸けている。もはや彼については議論の余地はない。ピッチ上で違いを生み出すという点においてメッシは疑いようのない存在だ」
メッシはここまで8得点。0-1の展開から2-1と逆転勝ちした準決勝のイングランド戦では2アシストをマークした。
イニエスタは、そのメッシ対策についてこう持論を展開させた。
「スペインは自分たちが何者なのかに忠実でなければならない。1人の選手に執着してはいけない。どれだけレオ(メッシ)のことを考えていても、1秒でも注意を怠れば、彼はその瞬間に試合を決めることができる。メッシを止めることは不可能だ。だから、スペインは自分たちがこれまでやってきたこと、そしてそれぞれの役割に忠実であるべきなんだ。それができれば、非常に強い相手を前にしても、自分たちが望む形の試合に持ち込むことができる」
メッシのマークに執着すぎないことをアドバイスとして送り、こう続けた。
「すべてはチーム全体から生まれる。個々の選手には試合を決定づける力がある。しかし重要なのは、誰が出場しても自分の役割を理解していること。それがチームに大きな安心感を与えるんだ」
2010年の南アフリカ大会の決勝は、スペインがオランダに1-0で勝利してW杯初優勝を決めた。その虎の子の1点を決めたのがイニエスタだった。
「今回のアルゼンチン戦で決勝ゴールを決める選手を1人選ぶとしたら誰ですか?」
その質問にイニエスタはこう返した。
「私自身もあの日、決勝ゴールを決めるとは思っていなかった。ただトロフィーを掲げることだけを考えていた。誰に聞いても、きっと『誰でもいい』と言うだろう。本当に一番大切なのは、胸にもう1つ星(優勝の証)を付けること、そして全員が幸せになることなんだ。チームの力こそが決勝まで導いてくれるもの。そしてその力が優勝するチャンスを与えてくれる」
イニエスタの声をスペインのメンバーはどう受け止めるのか。注目の決勝戦は日本時間20日、午前4時にキックオフだ。

