W杯オランダ代表にサプライズ!代表歴のない24歳FWや2年2か月ぶり復帰のベテランMFデ・ローンらが選出…6月15日の初戦で日本と対戦のクーマン監督の狙いとは?
デ・ローンの復帰には、クーマン監督が抱く危機感が反映されている。
3枚で構成される中盤は、デ・ヨングとライアン・フラーフェンベルフ(リバプール)、そしてタイアニ・ラインデルス(マンチェスター・シティ)が主軸となる。しかし、デ・ヨングが2月下旬の練習で太ももを筋断裂する大怪我で戦線離脱、3月の国際親善試合シリーズを欠場したデ・ヨングは所属するバルセロナで4月に復帰したが、先発には名を連ねられないまま今シーズンを終えている。
さらに中盤の選手では、4月以降にイェルディ・スハウテン(PSV)とシャビ・シモンズ(トッテナム・ホットスパー)が大怪我を負って相次いで戦線離脱。北中米大会の欠場を余儀なくされた中で、クーマン監督は堅実なプレーを持ち味とする経験豊富なデ・ローンに加えて、2024年10月を最後に選外としていた28歳のフース・ティル(PSV)も中盤に復帰させた。その意図を前出の『de Volkskrant』はこう伝えた。
「スハウテンとシモンズが立て続けに怪我で離脱した状況で、クーマンはデ・ヨングがバルセロナで90分間プレーする姿を待ち望んでいた。しかし、指揮官の希望はデ・ヨングがインフルエンザに罹患したためにかなわなかった。クーマンは今後の国際親善試合でデ・ヨングにより多くのプレータイムを与える方針を固めているが、同時に中盤をコントロールする新たな選手を探さざるを得なくなった」
窮地で頼りにしたのが、自身が長く選外としてきたデ・ローンとティルだった。皮肉にも映る事態だが、誤算はフリンポンや中盤の選手だけにとどまらない。
今月に背中の手術を受けたDFマタイス・デ・リフト(マンチェスター・ユナイテッド)の欠場が決まっていた最終ラインからは、先週末のセリエA最終節でまさかの負傷退場していったセンターバックのステファン・デ・フライ(インテル)が落選。対照的にプレミアリーグで長期戦線離脱が続いているサイドバックのユリエン・ティンバー(アーセナル)は、本大会までに回復する見込みのもとで招集された。
同時に万が一の事態に備えて、クーマン監督はルチャレル・ヘールトライダ(サンダーランド)とイアン・マートセン(アストン・ヴィラ)をバックアップメンバーとして待機させていると明言している。代表メンバー発表会見の席で、バックアップメンバーの名前が明かされるのは異例のケースと言っていい。
オランダ代表のメンバー発表は当初、25日に予定されていた。しかし、負傷離脱者が続出していた状況とクーマン監督の要望を受けて、27日に延期されていた。その間にデパイは復帰したものの、万全な状態に戻るにはまだ時間が必要とされる。
日本との初戦まで2週間。大きな不安を抱えたFIFAランキング7位の強豪は30日から国内合宿をスタート。6月3日(日本時間4日)のアルジェリア代表との壮行試合(ロッテルダム)後に事前キャンプ地の米ニューヨークに入り、8日(同9日)のウズベキスタン代表とのテストマッチを経て2大会連続12度目のW杯への最終調整に入る。

