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アルゼンチンがスペインに敗れたピッチで起こした暴挙には世界から批判の声が(写真・ロイター/アフロ)
アルゼンチンがスペインに敗れたピッチで起こした暴挙には世界から批判の声が(写真・ロイター/アフロ)

「彼は出場停止になるべきではない」パレデスに暴力を受けたスペインのガビの反応は予想外…FIFAが懲罰調査開始も”温情裁定”を訴える

 サッカーのW杯北中米大会の決勝後にアルゼンチンのMFレアンドロ・パレデス(32)から暴力を受けたスペインのガビ(21)が地元のラジオ局に出演して予想外の反応を示した。FIFAはパレデスらの懲戒規程違反について正式な調査を開始したが、「正直に言うと(パレデスが)出場停止になるべきだとは思わない」と発言し“温情裁定”を訴えたのだ。一方でパレデスが骨折しながら決勝を戦い、暴れたことも明らかになった。それでも本人は23日に行われる所属するボカ・ジュニアーズの試合出場を希望しているという。

 「結局のところすべてがサッカーなんだ」

 これぞスポーツマンシップにのっとった大人の対応だ。
 スペインのガビは、アルゼンチンに延長の末、1-0勝利して、W杯優勝を決めた試合後にパレデスから暴力を受けたにもかかわらず、その”暴挙男”を擁護する発言を行ったのだ。
 ガビは地元のラジオ番組「エル・パルティダソ・デ・COPE」に出演し、「パレデスは出場停止になるべきか」と質問されると、こう返した。
「いいえ。正直に言うと(パレデスが)出場停止になるべきだとは思わない。子どもたちにとって良い光景ではないというのは理解している。でも、サッカーには、少しフィジカルで、少し激しい一面もあると思う。いちばん妥当だったのは、試合中に彼を退場処分にして、それで終わりにすることだったと思う」
 バルセロナの若きホープは、子供達に悪影響を与える暴力そのものは否定したもののFIFAに温情裁定を訴えたのだ。
 W杯史に汚点を残す事件は試合終了のホイッスルが鳴った直後のピッチ上で起きた。途中交代していたスペインの主将ロドリがチームの優勝を祝福しようとセンターサークルに向かって走り出した際、ナウエル・モリーナがパンチを見舞ったことが発端となった。ロドリが抗議すると、スペインのボルハ・イグレシアスとエリック・ガルシアが加勢。すぐにモリーナへ詰め寄った。すると騒動は一気に拡大した。そこにパレデスが走り込んできた。
 ガルシアを突き飛ばして倒し、さらに“ノド輪”までかました。スペインのガビも騒動に加わると、パレデスとティアゴ・アルマダによって倒され、パレデスはガビの襟元をつかんで引きずり回した。リオネル・スカローニ監督らが仲裁に入り、事態は収束したが、晴れの決勝に汚点を残す暴挙となっていた。直後にパレデスに示されたと報道されていたレッドカードは実は間違いで取り消された。
 その後、FIFAは懲戒規程違反について正式な調査を開始したことを発表。試合後に起きた一連の出来事を調査するため、懲戒・倫理検察官を任命した。
 英「BBC」によると「アルゼンチンの複数の選手とコーチングスタッフは、有罪と判断された場合、厳しい処分を受ける可能性がある。またアルゼンチンサッカー協会も追加の罰金を科される恐れがある」という。

 

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