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日本がアディショナルタイムにブラジルに奪われた悪夢の勝ち越しゴール…今大会の最新トレンド戦術だった(写真・AP/アフロ)
日本がアディショナルタイムにブラジルに奪われた悪夢の勝ち越しゴール…今大会の最新トレンド戦術だった(写真・AP/アフロ)

W杯悪夢ブラジル決勝ゴールはFIFA技術研究班が分析した今大会「トレンド戦術」だった…「ゴール前を重くしろ」ハーフTにアンチェロッティ監督が伝えた指示…読んでいた森保監督も「課題」

 日本が決勝トーナメント1回戦のブラジル戦のアディショナルタイムに許した勝ち越しゴールがFIFA(国際サッカー連盟)の技術研究グループが分析した今大会の戦術トレンドだったことが明らかになった。ブラジルメディアが報じたもの。また後半に戦術変更したカイロ・アンチェロッティ監督(67)がハーフタイムに送った指示も判明した。一方で森保一監督(57)も帰国会見で戦術変更を予期していた上で、指示を与えていたことや、カウンタープレスへの対策が今後決勝トーナメントの壁を超えるための課題であることを明かした。

「守備から攻撃に移ったときに攻撃のクオリティを上げていくこと」

 森保ジャパンに悪夢を見させたアディショナルタイムのブラジルの勝ち越しゴールは、今大会の戦術トレンドとなっている「カウンタープレス」から生まれたものだった。ブラジルの最大級のインターネットメディア「UOL」のコラムニストのロドリゴ・マットス氏が報じたもの。 
 同氏が振り返った悲劇のシーンは、こうだ。
 このプレーはブラジル守備陣の左サイドから始まった。ボールは右サイドのダニーロへ展開され、ダニーロはラヤンとのワンツーで前進。その後、後半から出場したエンドリッキへパスを送る。ここで田中碧がそのボールを奪った。だが、近くにいたラヤンがすぐにボールを奪い返し、中央のブルーノ・ギマランイスへつなぐ。ボランチのブルーノ・ギマランイスは、ペナルティエリア内で待ち受けていたガブリエウ・マルティネッリへラストパスを送り、マルティネッリがターンしてゴールを決めた。
 同氏は「このタイプの守備は『カウンタープレス』と呼ばれる。それには攻撃中にボールを失った直後、素早くボールを奪い返せるようなポジショニングをチーム全体で取る能力が求められる」と分析。
 この「カウンタープレス」は、FIFAのTSG(技術研究グループ)がグループステージを分析した上で判明した今大会で最も効果的なトレンド戦術だったという。
「いくつかのチームには明確な哲学があります。私はアメリカやカナダの試合を担当してきましたが、それは彼らのDNAの一部です。スペインも同様です。短いパスをつなぐことを重視する哲学を持つチームは、カウンタープレスを行いやすい形を作っています。深く自陣まで下がって低い守備ブロックを形成するのではなく、すぐにボールを奪い返せる態勢を整えているのです。その姿勢が素早いカウンターアタックを可能にしていることが分かります」
 そう説明したのは、アルゼンチン元代表のパブロ・サバレタ氏で、現在はTSGのメンバーを務めている。
 またスペインは、このシステムによって、今大会ここまでで最も高いボール支配率を記録しているという。
 同コラムニストは 「ブラジルは、ラヤンのところでボールを奪い返すことに成功した。これは、その直前にラヤン本人、ダニーロ、エンドリッキらがいるエリアで短いパス交換を行っていたためだった」と補足説明した。
 また2002年の日韓W杯のブラジルの優勝メンバーのジウベルト・シウバ氏によると、このようなプレッシャーが機能するかどうかは、選手たちの特性に左右されるという。
「『最大の守備は攻撃だ』と言われます。しかし、それはボールを失った瞬間にすぐ奪い返そうとすることが前提です。そうしなければ、ボールを追いかけて走り続けなければならなくなります。選手たちは、このシステムに適応しなければなりません」

 

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