神様ジーコ氏「日本は本物のサッカーをしている」ブラジルメディアも日本に警戒警報…「両国の差は大幅に縮まっている」「バリエーションの数はブラジルより上」
対照的にスポーツ紙の『UOL Esporte』は「日本を恐れる必要はないが、敬意を払う必要はある」と勝って兜の緒を締めよ、の精神を説いた。
「ブラジル国民の多くは日本とスウェーデンの最終戦を見ながら、スウェーデンが勝利するのを待ち望んでいた。日本よりもスウェーデンのほうが勝ちやすいと見られていたからだ。しかし、日本はモロッコほどの強さはないが、だからと言ってブラジルが最終戦で快勝したスコットランドと同等のチームでもない。恐れる必要はないが、それでも警戒しなければいけないのはスウェーデンのエース、ギェケレシュの試合後のコメントが如実に物語っている。プレミアリーグのアーセナルに所属する彼は、私たちの取材に対して『日本は常に一生懸命働き、守備面でも常に正しい場所にいる。長年一緒にプレーしてきたチームとあって、攻撃面でも非常に質が高い。ブラジルに対しても多くの問題を引き起こす可能性がある』と語ってくれた」
実際、ブラジルは日本に手痛い黒星を喫している。
昨年10月14日に味の素スタジアムで行われた国際親善試合。前半だけで2点のリードを奪ったブラジルは、後半に入って前からの圧力を強めてきた日本の前に守備が混乱。MF南野拓実(モナコ)、MF中村敬斗(スタッド・ランス)、FW上田綺世(フェイエノールト)に連続ゴールを許して逆転負けしている。
それまでは11勝2分けと圧倒していた日本に初黒星を献上した一戦で、アントネッリ監督は守備陣でテストを行っている。日本戦で先発したゴールキーパーと最終ラインの4人は、23大会連続23度目のW杯に臨んでいる今大会には招集されていない。それでも敗れた、という事実をもっと重視すべきだ、という声も少なくない。
ブラジルメディアの『Jarnal de Brasilia』は「ブラジルは来たるノックアウトステージ初戦で、日本と決着をつける必要がある」と伝えた。
「対戦成績ではブラジルが圧倒的に優位に立っているが、昨秋の国際親善試合で警告ランプが点灯されたのを忘れてはならない。ラウンド32の対戦相手は多くのメディアやファン・サポーターが予想した通りになったが、表面上の数字だけを信じる人々は近年における日本サッカーの進化を無視している。確かにアンチェロッティは日本戦をテストの場とした。ひいき目に見るのは自由だが、両国の差は大幅に縮まっている。イングランドや今大会のオランダをはじめとする強豪チームとの対戦に慣れ、組織的な成熟度を高めた日本との一戦は、ユニフォームの重さをかけた決闘となる」

